“先生”体験から考える
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親しみやすい紙面の大切さ
「さん太タイムズ」は小中学生がターゲットで、子ども目線で地域の動きから世界の話題まで知っておきたいニュースを充実させ、子どもたちから人気の高い科学や英語、ファッション、スポーツなど楽しく役立つ読み物を幅広く掲載している。
学校の先生や保護者たちの声も聞きながら毎月1回、岡山県内のさまざまな地域で生まれ育った“郷土の偉人”を取り上げて丁寧に紹介している。また、小中学生たちの海外への関心が高いことから、全20ページ中、5ページを英語面にあてている。子どもたちに愛されるコンテンツを探しだして米国の出版社と英文契約書を交わして掲載したこともある。
総ルビも特徴の一つ。レイアウトや色使い、写真なども工夫して親しみやすい紙面を心掛けている。
このようにして丁寧につくっている「さん太タイムズ」(2011年創刊、12年タブロイド判化)は、次第に子どもたちに親しまれる存在になった。出前授業で配ると、児童たちは嬉しそうに手にとって、めくり始める。身近な地域ニュースをはじめスポーツなどで頑張っている人の紹介、動物などの心温まる話題に目を輝かせている。一方で、難しい表現をそのまま使ったような記事には“食いつき”が良くない。
そうした目の前で繰り広げられる厳しいまでのリアルな反応に、読みやすく分かりやすく親しみやすい紙面づくりの大切さを考えさせられるのだ。
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