“先生”体験から考える

リアルな反応がヒントに―“読みやすく分かりやすく”にこだわる

 「この中から1紙だけ購入するなら、どの新聞を選びますか」─。

 小中学校、高校などに出向いて“出前授業”をする際、新聞各紙の1面を並べて最も買いたい紙面を児童生徒に選んでもらうことがある。理由を尋ねると、次のような答えが目立つ。

 「グラフやイラスト付きで分かりやすい」「解説記事があって、もっと読みたくなった」「メリハリのあるレイアウトで読みやすい」「写真の配置によって親しみやすく感じられた」

 それぞれの理由から、読みやすく分かりやすく、親しみやすい紙面がどれほど求められているのか気付かされる。

 子ども新聞やNIE面の編集チームを統括する立場で“先生”体験をする中で、考えさせられたことなどを述べたい。

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