“先生”体験から考える

新聞パズルに片仮名探し、スクラップレターづくり

 18年3月には、県北部の山あいにある小規模校を訪ね、1年生6人、2年生5人を対象に2時限分(90分)授業をした。1時限目は、新聞紙を使った遊びを中心にした。まずは、細くちぎって長さを比べるゲームをしたり、朝刊1面をバラバラにした新聞パズルに取り組んだり。記事や広告に書かれている片仮名探しにも挑戦した。いずれも、2年生が1年生をリードしながら、にぎやかな競争で盛り上がった。

 2時限目は、スクラップレター。新聞協会のハッピースクラップをヒントに考案したメニューだ。友達や家族など贈りたい相手を決め、記事や写真を切り抜いて台紙に貼り、感想やメッセージを書き添える。この日は、イノシシ出没の記事を貼って、友達に「近くに来たらこわいね」と呼び掛けたり、父親に広島東洋カープの記事を集めたりした手紙ができた。周りとおしゃべりをしながら自由に取り組み、広告をもとにクイズを考えた児童もいた。完成後は、全員の前で発表会をした。

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