“先生”体験から考える
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学校新聞制作のススメ
東奥日報社が毎年夏と冬に別刷りで発行する「東奥こども新聞」は小学5、6年生が記者を務め、思い思いのテーマで取材、記事執筆、写真撮影・出稿をする。学校新聞の掲載面もあり、最近は私が記事文やレイアウトの指導で協力する。17年3月に閉校した、つがる市の小学校の閉校記念新聞は、児童だけでなく父母・保護者や地域住民にとっても思い出に残る作品になった。手間はかかるがグループで作る新聞の楽しさを、今後も伝えたい。
教師が新聞を教材に活用する方策を探るため、中学校社会科教師の学習会にオブザーバーとして参加してきた。多くの教師が地域密着の教材を探し授業計画を作る。地域の歴史や地理、民俗、信仰などの教材を探す上で、歴史書や郷土出版物のほか、過去の新聞記事は宝の山だ。新聞社のデータベース利用には著作権上の制約や使用料の問題があるが、うまく教材づくりに生かせるよう協力したい。
筆者・プロフィール
- 雪田 知宏(ゆきた・ともひろ)
- 東奥日報社 販売局読者部長
「新聞研究」2017年10月号掲載
※肩書は執筆当時