盛岡の2校 「出前授業」で学ぶ

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仕上げた壁新聞を掲げる盛岡カレッジオブビジネスの生徒たち

 盛岡市内の小学校と専門学校で、NIEの「出前授業」を相次いで開きました。

 盛岡市中心部にある市立城南小学校(大西洋悦校長)の4年生71人は6月9日、国語の授業の一環として、紙面作りの工夫、記事の書き方、見出しの付け方などを学びました。

 講師として出向いたわたしから、新聞は触れる時間が限られる人も素早く情報が分かるように、リードの部分を読むと、記事のだいたいの内容がわかるようになっていることを説明。読者をひきつけるよう見出しを工夫していることなども述べました。

 児童は、見出しをつける作業に楽しく挑戦。「見出しを考えることは、このニュースを読む力にもなる。どんどん新聞と親しんでください」という言葉に納得した様子でした。

 盛岡市の専門学校、盛岡カレッジオブビジネス(工藤昌雄校長)のショップビジネス科、観光ビジネス科の1年生21人は同日、新聞を使ったワークショップ「まわしよみ新聞」を行いました。講師には、岩手日報読者センターの多田比呂子さんを派遣しました。5グループに分かれた学生らは、日ごろ触れることのない新聞に戸惑いながらも、さまざまな日刊紙を閲覧。興味を持った記事や広告を切り抜き、グループ独自の壁新聞を仕上げました。

 報道部など記者経験のある多田さんは、新聞とインターネットの情報発信の違いなども解説。生徒たちに「新聞にはさまざまな話題が載っています。情報ツールの一つとして新聞を活用し、広い視野で社会を生き抜いてほしい」と助言しました。

 社会人としての即戦力育成を掲げる同校は、教養を広げる教材として積極的に新聞を取り入れています。

 

鈴木弘樹(岩手県NIE協議会事務局長)(2016年6月20日)