九州ブロックNIEアドバイザー・事務局長会議 報告

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 5月23日、佐賀市の佐賀新聞社で第7回九州ブロックNIEアドバイザー・事務局長会議が開かれた。

 佐賀新聞社の横尾章論説委員長の開会あいさつに続き、同社報道部樋渡光憲NIE子ども新聞担当(佐賀県NIE推進協議会事務局長)が「佐賀新聞社の取り組み~デジタルとNIEの融合について」と題して基調報告を行った。まず、佐賀県内における教育現場のICT化の現状と佐賀新聞電子版の閲覧契約について報告があった。光武正夫アドバイザーからは、県立と多くの市町立学校ではICT化も電子版の閲覧についても格差がある現状が補足説明された。

 次に、佐賀新聞のデジタル化とNIE出前授業について報告があった。ハリーポッターの魔法新聞のような佐賀新聞電子版には、動画や複数の写真が収納されていること、写真にスマホやタブレットをかざすと動画が再生するAR機能には、授業後も「見せて、見せて」と児童が興味をもって集まってくる特性があることなどが説明された。また、新聞の面積には限りがあり、それが弱点でもあることから、電子版を併用することでその弱点を克服する読み方につながるという話や、電子版とARで「未来の新聞」、データベースを活用して「過去の新聞」を子供たちに見せるアプローチもできる、といった話には約30人の参加者もうなずいていた。

 基調報告に続いて、各県推進協議会の取り組みと課題について報告が行われた。各県の事務局長やアドバイザーからの報告を受け、グループに分かれて意見交換が行われた。意見交換のテーマは、①NIEのカリキュラム化、②学校図書館と新聞、③「いっしょに読もう!新聞コンクール」の活用、④NIE全国大会大分大会(2016)に向けて、の四つ。学校図書館での新聞活用について、「置いていても仕方がない。見せる工夫を」や「『つづきはWebで』のように学校図書館へ誘う工夫が必要。子どもの目につくところに新聞記事をペタペタ貼る」などの意見が出された。また、大分県中津市では司書もNIE研修会に参加している事例が紹介され、司書との連携強化が進んでいることがわかった。

 日本新聞協会の吉成勝好NIEコーディネーターは、次のようにまとめた。

 ①カリキュラム化は大分大会に期待、②学校図書館は学習・情報センターでもあり、資料の充実がいっそう求められる。新聞を含めた資料を有効活用できるようにするために、司書教諭や学校司書の役割が重要になってくる、③「いっしょに読もう!新聞コンクール」は、異世代や考え方の違う人の話を聞き、自分の考えを深めていくと、よりよい作品になるだろう、④オール九州で大分大会を。

 最後に、来年度は宮崎県で開催されることが確認された。宮崎県では昨年、アドバイザーが2人から7人に増員、さらに、2015年5月からは8人となった。また、県北地域では7月4日にNIE自主研修会が設立されている。2016年大分大会の前に宮崎で開催される九州ブロック会議でどのような協議が行われるのか、夜の懇親会も含めて大いに期待される。

※各県参加者による報告の概要は、NIEネットワーク熊本のフェイスブックページで紹介されています。こちらもご覧ください。https://www.facebook.com/niekuma

光武正夫(唐津市立湊中学校教諭/NIEアドバイザー)(6月10日)