2014年度 特別支援教育におけるNIE⑧(岐阜県立関特別支援学校高等部の実践〈4〉完)

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(岐阜新聞 平成26年8月25日付掲載)

新聞で新たな発見!! ~もっと×2言語活動~  その4

  

 7 NIEに取り組んで

(1)プレゼンテーションの様子

学習成果を発表し意見交流している。話す側は、学んだことを分かりやすく伝えることを目標としている。聞く側は、要点をメモしながら感想をまとめている(写真参照)。

 

(2)生徒のアンケート結果から

1.ニュースに興味がもてるようになったか

 全員が、全く新聞を読まない状況から始まり、2年近くが経過した。身近な暮らしのニュースから海外の政治問題まで生徒によって様々であるが、全ての生徒が興味がもてるようになったと回答している。

2.新聞やインターネット記事を読むようになったか

 全ての生徒が、読む機会が増えたと回答している。

 新聞購読をしていない家庭の割合は変わっていないものの、知っているニュースが増えたこともあり、新聞を読む姿をみたり、ニュースについて会話したりする機会が増えたと感じている。

3.あなたが、この1年間で一番心に残ったニュースは何ですか

イスラム国や東アジア情勢など海外のニュースもSHRで話題になっていたが、マクドナルド異物混入やNIEで行った「食」に関する記事など、授業で取り上げた身近なニュースをあげる生徒が多かった。自分に関わってくるという点で、「食」に関する記事をあげる生徒が多かったが、以前と比べると企業や地域の取り組みと自分たちを関連付けて回答している生徒が多かった。

4.「食」の探求に対する生徒の感想

・考えたこともないような方向から「食」について学習したので、おもしろかった。これからは、もう少し自分から興味をもって調べられるようになりたい。

・「食」と歴史や企業そして現在の自分とのつながりが分かった。 

※生徒の感想から、多角的に物事を捉える視点をもつ機会となったことが分かった。

 

8 終わりに

 新聞を活用した取り組みを長期間継続してきたことで、自然にニュースをチェックするようになり、知っている時事問題や語彙が増えてきていることを実感している。苦手としていた「読む、書く」活動も、活字に触れる機会が増えたことで少しずつ力が付いてきたと考える。卒業後、社会で自立していく上で、言語力の向上や社会の時事問題に対する情報収集は欠かせないため、社会で起きている問題について興味関心を継続できるように、これからも新聞を活用する機会を教育活動全体の中で大切にしていきたい。

東海慧子(岐阜県立関特別支援学校高等部教諭)(3月30日)