2014年度 特別支援教育におけるNIE⑧(岐阜県立関特別支援学校高等部の実践〈2〉)

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新聞で新たな発見!! ~もっと×2言語活動~  その2

 

6 実践の経過①

(以下◯生徒◎教師より)

 

(1)ニュース紹介、新聞記事やコラム欄の要約

 毎日ニュースを分かりやすく紹介し、記事の要約と感想を書くことを継続した。社会に対する視野が広がり、授業と時事問題を結びつけて考えることができるようになってきた。

 

(2)世界の地域別にニュース掲示

 東アジア、オセアニア、ヨーロッパ等地域ごとにニュースを掲示した。世界の情勢に目を向けることができるようになってきた。

 

(3)「食」の探求

国語総合の取り組み

 単元「子どもたちの晩餐」より体によい食事につながる記事を探してまとめた。

◯スポーツ選手の記事より、集中力向上のため鉄分やビタミンを多く含む食品をしっかり取ることが大切と分かった。

◯コンビニエンスストアの商品開発記事より、低糖質のパンや手間を省いた食材の提供など高齢化社会のニーズに応えていることが分かった。

◎新聞記事を読みまとめる力が付いてきた。特に水泳選手である生徒は、生活と関連付けよりよい文章表現ができていた。

国語表現の取り組み

 単元「自分の課題を見つけpowerpointで発表しよう」より、ふるさと納税と地域の特産物の記事に着目し、相手に分かりやすく伝える表現を重視した取り組みを行った。

◯ふるさと納税の返礼品を地域の「食」で充実させることによって、新しい宣伝方法となり町が活性化する。

◎各自治体の取り組みや課題をグラフ化し、相手を見ながら表情や使用する言葉、身振りなどに注意して分かりやすく伝えることができた。

生物基礎の取り組み

 単元「様々な生物とその細胞」に関連して、ミドリムシの大量培養と食糧危機問題に関する記事より、ミドリムシの生態と様々な有効性、特許取得までの道のりについて学んだ。

◯多くのアミノ酸やタンパク質、脂質を含むことが分かり、世界の人口増加に耐えられる新しい食糧供給ができればよいと思った。

◎ミドリムシの有効性について知り、単なる微生物ではない多角的な見方をするよい機会となった。

現代社会の取り組み

 「食」と現代社会の諸問題というテーマで、「食」に関する記事を私たちに関係する消費者、安全性等の分野別に分類し、それぞれの関係性を探った。

◯色々な問題は、それぞれ別々ではなくつながっていることがよく分かった。一消費者として関心をもつことが大切だと思った。

◎生徒が切り抜いた記事には偏りがあり、まとめるのが難しかった。普段の授業から、様々な側面から社会の出来事を捉えるような働きかけが必要だと感じている。

東海慧子(岐阜県立関特別支援学校高等部教諭)(3月19日)