2014年度 特別支援教育におけるNIE②

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 盲学校には専攻科があり、はり・きゅう・あんま・マッサージなどの国家資格の取得を目指したカリキュラムが設定されています。成人が多く、病気や事故により視力が低下した中途の視覚障害生達で、なかには60才を過ぎた生徒も在籍しています。

 高等部(高校生)までと異なり、社会経験の豊富な生徒も多く、時事問題をはじめとした新聞情報に興味を持つ者もたくさんいます。

 盲学校の図書館には新聞が備わっており、朝日新聞や千葉日報が閲覧できるようになっています。これらを裸眼で目を通す生徒もいますが、弱視生は拡大読書器も使います。

 世界で唯一といわれる点字による定期刊行紙である「点字毎日」は、点字版と活字版がバックナンバーと共に閲覧できるように整理されています。

 また、主要紙やスポーツ新聞等を音声情報で提供する「マイニュース」を自分で購読する生徒もおり、各自の「見え方」により、さまざまな媒体を利用して新聞情報に接しているようです。

 さらに、高等学校の卒業資格もあわせて取ることができる保健理療科では、高校の社会科に該当する授業が設定されています。年齢的にも多くの経験を重ねてきた生徒達は、時事問題を題材とした発表や討論にとても興味を示して取り組みます。政治や経済、社会や生活に対する関心が高く、有権者としての感覚でそれぞれの社会事象をとらえているようです。

 決して知識の豊かな者ばかりではありませんが、日々の生活を通した社会人としての視点が、新聞の有用性を認識しているのだと考えられます。

石毛一郎(千葉県立佐原高等学校、前千葉県立千葉盲学校)(7月7日)