特別支援教育におけるNIE⑦(聴覚障害)

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 聴覚に障害がある場合、音や音声による情報が制限されるため、生活場面でも学習場面でも相対的な情報不足を招くことが多いです。そのような時の大きな助けとなるのが『視覚的な情報』です。視覚情報をより豊かに受容し活用する力を育てることは、生きる力を伸長するための大きな手立てとなります。身近で新しい情報がコンパクトにまとまっており、情報量が多い新聞を活用することで日本語の力を育てると同時に、社会の出来事に目を向け、関心をもつこと、また読み取った情報に対する自分の考えをもち、自ら判断し行動していく力の素地を高めること、さらに、多くの情報の中から自分に必要な情報を選び出し活用する力を育てることができると考えています。ここでは、中学部のHRでの取り組みについてご紹介します。

<社会の出来事への興味・関心を広げるために>

①朝のHRの活動の一つとして、前日や当日の新聞記事の中から日直の生徒が興味・関心のある記事を取り上げて紹介しています。記事を読んだ感想もコメントとして付け加えて発表するようにしています。

②クラスの掲示板を活用して、生徒に伝えたいニュースや生徒が関心をもったニュースについて新聞記事を元に紹介するコーナーを作りました。掲示板を見て生徒同士で感想を言い合ったり、さらに話題を広げていったりする姿が見られました。

<読む力・書く力を育てるために>

③10分程度の短い時間ですが、「天声人語」や「大自在」の書写を行っています。最初は書き写すことに精一杯で全体の半分程度しか書写できなかった生徒が、次第に本文を文節単位、文単位で捉えながら書くことができるようになったり、文中に出てきた難しい語句を辞書で調べたりしながら取り組むことができるようになってきています。 

 

静岡県立沼津聴覚特別支援学校教諭 松本美智枝(7月8日)