中国・四国のアドバイザーと推進協議会事務局長が愛媛に集合

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11月19日、中国・四国ブロックNIEアドバイザー・NIE推進協議会事務局長会議ならびに愛媛県NIEセミナーが、愛媛新聞社で開催された。中国・四国地区のNIEアドバイザーが愛媛県松山市に集まるのは初めて。残念ながら、香川県の会が同じ日であったため、四国地方からは3県の報告となったが、今回は中国地方からも鳥取県・岡山県・島根県・広島県の報告もあり、とても有意義な時間となった。

日本新聞協会コーディネーター枝元一三氏が司会を務め、新聞教育文化部長兼NIE担当主管の長谷川恵一氏によるあいさつで会議は始まった。各県の実践報告では、教員と新聞社が連携をとって学習会を開くなど、様々な取り組みが各県でされており、参考になった。課題については、後継者不足の問題や指定校が決まりにくい問題などについて議論した。来年度は、鳥取県倉吉市での開催を予定している。

2年間の取り組みを報告

中国・四国ブロックの会議後、愛媛県NIEセミナーが開催された。40名を超える人数で開催されることは今までになく、盛大な会になった。愛媛県NIE推進協議会長の本馬毅氏があいさつを行い、セミナーがスタート。

まず、枝元氏による「NIE実践上の課題」と題された講演が行われた。初めに、学習指導要領が追い風となっているかとの問いかけがあり、依然としてNIEを取り巻く環境は厳しいという現状について語られた。途中で「忙しいことを理由にしない」など、教員にとって厳しい言葉をかけられることもあった。また、自主研修組織についても触れられた。愛媛ではまだ研究会が立ち上がっていないので、できるだけ早く実現させたいと考えている。最後に、授業を充実させるという内容で講演は終わった。「教員は授業で勝負!」ということを改めて考えさせられた内容であった。

続いて、昨年度より2年間実践指定校になっていた愛媛県の7校による報告が行われた。四国中央市立寒川小学校・松山市立伊台小学校・宇和島市立岩松小学校・今治市立西中学校・松山市立旭中学校・大洲市立肱東中学校・県立今治南高等学校の順で、発表が行われた。今回、中国・四国のアドバイザーが参加していることもあり、各校の発表者はかなりの重圧の中で発表だったと思われる。2年目ということもあり、各学校でNIEコーナーをさらに充実させ、新聞を活用した取り組みを実践していた。松山市立伊台小学校では言葉の力を高める取り組みを発表。6年生でパネルディスカッションを行い、普段他人の意見をしっかり聞くことのできない生徒にとっては、自分と友人との主張の相違を考える良い機会となったという。今治市立西中学校では、新聞記事を活用し、ディベートに発展させる取り組みが報告された。この活動を機に、新聞を読む生徒が増えたそうだ。県立今治南高等学校でも、国語と地理歴史・公民科が中心となっていた取り組みをさらに広げていくという今後の流れについても語られた。これで各校2年間の指定は終了するが、今後も継続した実践が求められる。

続いて、私が全国大会(青森大会)の報告を行った。毎回、時間をかけて報告することができないため、大会でいただいた資料を展示し、報告時間は短めに行った。特に、岡山大会から始まった大会終了後に行われるワークショップについて話をした。普段ゆっくり新聞を比較して読んだり、自ら生徒と同じ作業をしたりすることがない私たちにとって、とても参考になる活動だった。各学校でも、教職員研修でしてみてはどうかと勧めた。さらに、全国大会に参加すれば、人脈が広がるということも参加者全員に伝え、報告を終えた。

最後に、愛媛新聞社取締役地域読者局長の今井俊朗氏のあいさつで幕を閉じた。近年、NIEアドバイザーがセミナーの司会を行い、全国大会などの報告もするなどしている。今回、司会と報告を行った私にとって、プレゼンの機材調整をしている間の場つなぎに話をしていくことが大きな仕事だったように思う。

参加者全員が、お互いに刺激を受けた会議となった。来年度の愛媛県NIEセミナーは、2013年1月実施を予定しているが、その頃には、研究会を立ち上げ、軌道に乗っていることを期待したい。

愛媛県立川之江高等学校教諭 久保 宏樹(11月28日)