実践指定校実践例 2014年度

新聞や本を活用し意見文を書く

横浜市立緑園東小学校(よこはましりつりょくえんひがししょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 6年
平和のとりでを築く
平和についての自分の考えを、新聞や本を根拠として意見文を書く
自分の考えの根拠となる新聞記事や本から情報収集をする
新聞活用学習

平和に関する自分の考えをもち、その根拠となるぴったりの資料を収集し、意見文を書く。

12時間

(1)教科書本文を読み、単元の流れをつかむ。
(2)・集めた新聞記事や本から考えたことや生活の中で気になっていることについて話し合う。
   ・記事から強く感じたことや自分がすべきことを考え、構想メモをとる。
(3)自分の考えをもとに、引用する記事を収集選択する。
(4)情報収集し、自分の意見文の構成を考える。
(5)(6)構想メモを見直し、必要な資料を吟味し、不足している記事を収集する。
(7)(8)提案する内容やその根拠が明確に伝わるように意見文を書く。
(9)(10)書いた意見文を読み返し、意見とそれに基づく具体的提案について根拠や事例の選択の妥当性などの点から推敲する。
(11)意見文を発表し合い、資料の妥当性や構成の効果について助言し合う。
(12)単元をふりかえり、今後の新聞を読む活動への意欲につなげる

・新聞や本等での情報収集がしやすいように授業時間は可能な限り2時間連続でとるようにする。
・学校での情報収集の際は、学校司書と連携を図る。
・単元導入にあたり、学校図書館に「平和に関する新聞閲覧コーナー」を設け、学習の助けとする。

・学校司書が紹介した新聞記事同士を自分の書きたいテーマに結び付けて合わせ読みをしたり、新聞記事閲覧コーナーで他の記事を探したり、自分のテーマに沿った記事を家庭で探したりするなど、学習を発展させ、考えを深める姿が見られた。
・本から情報収集をした児童の中には、学校司書と相談してさらに自分のテーマに沿った本を探してもらった例もあり、児童の学習意欲が向上した。

・学校司書と担任が連携を図ることで、授業に関連した新聞記事を学習のねらいに沿って多角的に収集して児童に紹介したり、児童が調べ学習の資料のひとつとして新聞を活用したりするようになってきた。
・新聞記事と関連する本や他の資料も合わせて紹介することで、児童の課題追求に合わせた資料収集ができるようになってきた。
・児童自身が新聞を読んだ後に課題意識をもったり、自ら新聞で自分に合った資料を探そうとしたりするようになってきた。
・今後も新聞を含め、多様な資料を活用させた授業を通し、複数の資料から情報を収取する能力を身につけさせていきたい。

実践者名:横浜市立緑園東小学校 大杉美智