実践指定校実践例 2014年度

自分の思いを発信する

和歌山県立日高高等学校附属中学校(わかやまけんりつひだかこうとうがっこうふぞくちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 公民 、その他(学活)
学年 中学 1年 、2年
文章の要旨をつかみ、自身の思いを相手にわかりやすく伝えられるようにする。
選択した新聞記事の要約を通して記事の内容の本質を知り、発表を通して自分の思いを聴衆に伝えることができるプレゼンテーション力を身につける。
毎日クラスに新聞を置き、いつでも新聞を活用できる環境を作る。
新聞活用学習

毎日、終学活において1分間スピーチとして実施。

4紙(読売、朝日、毎日、産経)から、気になった記事を選び、その記事の要約をワークシートに書き出す。記事を選んだ理由と自分が記事を読み、クラスメートに伝えたい事を書き、終学活で発表する。

1月~3月まで取り組む。(一人1回は発表を担当) 発表したワークシートは教室に掲示し、クラスで共有できるようにする。届いた新聞は職員室前に置かれるので、毎朝、日直が取りに来て、各教室のロッカーの上に置く。前日の新聞から記事を切り取っても良いというルールを作る。

新聞記事についてクラスメートと話し合う場面が見られるようになり、そのような場面が多くなった。また、 生徒の記事の選択が洗練されてきた。1年生は初めのうちは、大きな事件の記事を選ぶ生徒が多かったが、様々な社会的事象に関する記事を選択できるようになってきた。

各学年に共通して言えることは、生徒が新聞に触れ合う機会が増えたことである。もちろん、個人によって差はあるものの、朝学活前や休憩時間に新聞を机で広げている生徒を目にする機会が数多くあった。家庭では情報を入手するのにパソコンやスマホが使用される頻度が多いが、新聞も情報入手の1つの手段であると理解してくれたように思える。また、インターネットの情報よりも新聞の情報の方が信頼できるといった意見も生徒から多く聞かれた。記事の要約が生徒にとっては、なかなか難しいものであるということがわかった。1年生、2年生と、それなりに学年に応じた文章を書けたが、個人個人で見ると、うまく記事を要約できない生徒もいた。来年度は国語の授業と連携した取り組みを行い、記事を要約する力をさらに伸ばしたいと考えている。

実践者名:和歌山県立日高高等学校附属中学校 平林大輔