実践指定校実践例 2014年度

未来への提言

兵庫県立姫路西高等学校(ひょうごけんりつひめじにしこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 総合学習
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年 、2年
高校生として自分の意見を社会に主張しよう
自分の考えていることを「説得力」を持って他人に伝える「ことばの力」を養う
新聞を読み気になる記事・社説等を取り上げ、チーム内での意見交換につなげる。まとめとして800字の自分の意見文をしあげる
新聞活用学習

事前学習・・興味のあるテーマについての記事収集、記録ノート提出
展開・・チームごとの情報交換、テーマ別話し合い、意見交換・相互評価、意見文作成、討論・評価、優秀作品選出(10時間)
まとめ・・各チーム優秀者による発表会(1時間)


1~10時

新聞を読む中で興味・関心を持った記事を切り取り、記録ノートに貼り付ける。その際、記事ごとに意見・感想を記入しておく。さらにその中から1つの記事を取り上げ、ワークシートに200字で意見文を作成する。
15人程度のチームに分かれ、互いの記録ノートを交換し、チーム員が収集した記事を読む。
チーム内で収集した記事から1つ選び、800字の意見文を作成する。
チーム内でチーム員全員の意見文を読み、ひとりひとりの内容についてコメントを記入し本人に返す。
返ってきたコメントを参考に、さらに意見文の内容を練り、最終意見文とする。


インターネット情報は信頼度が低い場合もあるので、新聞記事から内容をとりあげるよう指示する。とりあげた新聞名・年月日の記入も忘れないよう伝える。

これまで新聞を手にすることが少なかった生徒も、この学習を機に新聞に興味・関心を持ったようである。

同じ内容の記事に対して、チーム内でも様々な意見があることを知ったのは良い経験になったようである。自分の意見を周囲に納得させるためにはいろいろな角度から物事をとらえ、まとめていく作業が大切であることを感じた生徒も多かった。今後の課題として、1つの記事に対して意見文を仕上げていくことは、日々変化していく社会の状況のなかで難しい部分もあり、とりあげる記事の内容の精選が必要であることがあげられる。

実践者名:兵庫県立姫路西高等学校 松浦 弘幹