実践指定校実践例 2014年度

新聞を読んでみよう!感じてみよう!まとめてみよう!

神戸市立岩岡小学校(こうべしりついわおかしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語 、社会 、総合学習
学年 小学 4年
調べたことを整理して書く 段落どうしの関係をとらえ、説明のしかたについて考える他
新聞制作学習 新聞活用学習

第1次知ろうー新聞ってどんなものだろう
第2次調べよう、感じようー新聞記事を読んでみよう
新聞の特徴について知ろう 作ってみよう
第3次まとめようー新聞記者さんを招いて、新聞づくりのポイントを教えてもらおう、リーフレットを作ってみよう

1~19時

第1次
知ろう
新聞ってどんなものだろう(2)
・新聞を手に取ってみよう・写真を見てみよう・4コマ漫画を読んでみよう

第2次
調べよう、感じよう
新聞記事を読んでみよう(1)
○朝読書の時間(火・水・金 8:30~8:40)、休み時間、授業中を利用して新聞を読む。
○廊下の掲示板に新聞コーナーを設けて、読んで欲しい新聞を掲示する。
○コラムや投書欄、または自分の興味ある記事を読んで自分の意見や感想を話す。

新聞の特徴について知ろう 作ってみよう(10)
・朝の会の中にスピーチ活動。
・その日の2人の日番がスピーチを担当し、選んだ記事についてスピーチのメモを準備し、スピーチを行う。記事の紹介とそれに対する意見や感想を必ず述べる。
・みんなに分かりやすい話し方を工夫させ、声の大きさやはっきり話すことなども気をつけさせる。
・自分の発表に対する友達からの意見や感想を募り、考え方の違いや共感できることなどを共有しあう。
・最後に担任のコメントを付けたし、良かった点を評価するとともに、毎日共通の話題で意見交流しながらスピーチを終え、一日をスタートさせる。
国語「新聞を作ろう」、社会「淡河川山田川疏水」、総合「疏水」
疏水見学をしたことを新聞にまとめる

第3次
まとめよう
新聞記者を招き、新聞づくりのポイントを教えてもらおう (1)
国語「仕事リーフレットを作ろう」(5)

新聞を気軽に手に取って、読んだり見たりできるようにする。自分の意見や考えを発表するのが苦手な児童には、2人で相談して発表してもいいと声をかける。

普段は新聞に触れる機会のない児童も多いため、興味をもって新聞を手に取っていた。新聞を読んで分かったことや国語で学習したことを自分たちが新聞を作る時にはなかなか生かせなかった。新聞ではないが、みんなに紹介するリーフレットを作った時には、写真の使い方、見出しの付け方など、記者の方に直接教えてもらったことで、分かりやすいまとめ方ができた。

子供たちは、新聞やニュースに関心をもって、もっと知りたいという学習意欲、知的好奇心は向上した。そして、新聞を作ることで、新聞はどのように考えて作られているのか、なぜその写真を選ぶのかということがよく分かった。ただし、私たち教師自身が、NIEをどのように進めれば、子供たちの好奇心、知識欲などがさらに引き上げられるのか分からず、試行錯誤しながら、迷いながらしていたのが実情である。もっと興味を引くように、更に知りたいというようなところまで引き上げられなかったことを悔やんでいる。
今後は、更に新聞を手に取り、読んで、考えて、みんなに伝えることをすすめたい。そして、国語や社会科で学習する農業、漁業、工業と関連する記事に注目させて、更に意欲や好奇心を高めていきたい。
 

実践者名:神戸市立岩岡小学校 中島 久智