実践指定校実践例 2014年度

新聞で学ぶ四字熟語

滋賀県立堅田高等学校(しがけんりつかただこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 国語
学年 高校(高等専門学校を含む) 3年
語句の意味、用法を的確に理解し、語彙を豊かにする。
生徒にとっては苦手な四字熟語を、新聞記事で学ぶことにより、「生きた」語彙として身につける。
時事問題の中で、見出しに四字熟語が用いられているものを選んで取り上げる。
新聞活用学習

全12時間
授業はじめの10分程度

1~12時

(1)実践者が、新聞の見出しに四字熟語が使用されている記事を選ぶ。
(2)四字熟語の部分を空欄にして、配布する。
(3)記事内容を読んで、各自が見出しの四字熟語を推測する。
(4)難しいと思われるものについては、記事のどの部分からわかるかを助言したり、最初の一文字(ひらがな)をヒントとして言う。
(5)最後に答え合わせをする。
例:その1韓国経済に「□□□□」、ウォン高輸出直撃、船沈没自粛ムード。答えは、内憂外患。
その2壁までの距離□□□□(ワールドカップ消えるスプレーの記事)。答えは、一目瞭然。
その3コンクール結果、騒ぐのは□□□□、賞より個性が重要、熊川哲也さん。答えは、本末転倒。

なるべく生徒の関心の高い記事を選ぶ。見出しだけでなく、本文中にも同じ四字熟語が、使用されている場合もあるので、それも空欄にする。「切磋琢磨」「有言実行」など比較的易しいもの、「論功行賞」「内憂外患」など難しいものを取り交ぜた。

興味を持って新聞を読んでいた。内容から見出しが推測できる点、四字熟語に限定されている点は生徒にとっては意欲を持って取り組めるようだった。取り組んだ時期が就職試験、推薦入試が近い頃だったので、語彙力向上に対するモチベーションも高かったと思う。
生徒の感想:新聞の内容を理解することで、実際に四字熟語がどのように使われているのかわかったのがよかった。ボキャブラリーが増えた。

生徒の感想をみると、授業はじめの10分程度の取り組みでも、語彙力向上に一定の成果があることはわかった。問題集等で学習するのとは違って、実際に使われている場面を見ることによって、「生きた」語彙を学べたと思う。新聞記事を読むことは、楽しんで授業に臨むことができ、導入としても有効だった。ただし、難しい四字熟語、あるいは全く知らない語の場合は、取り組みが消極的になってしまう。また、見出しに四字熟語が使用されていて、かつ生徒の関心の持てる問題を扱っている記事を探すのは思いのほか、手間がかかった。時事問題を扱いたいので、ストックすることも難しい。これらをどう克服するかが、実践する上での課題である。

実践者名:滋賀県立堅田高等学校 川北 裕美