実践指定校実践例 2014年度
話題の新聞記事を使った交流活動
大田区立入新井第一小学校(おおたくりついりあらいだいいちしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 社会 |
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学年 | 小学 5年 |
工業生産を支える人々 |
これからの工業生産について考え、人や環境に優しく、アイディアを生かし、心の豊かさを目指した工業生産などが求められていることをとらえる。 |
工業に関する新聞記事を使って未来の日本の工業について考えること。 |
我が国の各種の工業生産や地域の分布を押さえるため、つかむ、しらべる、まとめる、ふかめるの学習過程で学習を展開した。
全8時間計画。
つかむ過程では古くから日本を支えてきた工業製品は今は世界の他の国に劣っていることをつかんだ。
調べる過程では実態を把握するために今の工業地域、工業地帯がどのようになっているのかをしらべ、把握した。
まとめる過程では大田区の工場アパートを紹介したうえで中心概念を獲得した。
ふかめる過程においては新聞ノートを使い、日本の未来の工業について興味をもたせた。
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めあて |
日頃の積み重ねが大切であるので、毎週新聞のスクラップをさせ、考えを書かせる必要がある。また、工業に限定するので児童によっては記事を見付けられないこともある。それゆえ、この授業をする前から時間をかけて記事を探す習慣を付けなければならない。 |
つかむ過程において日本の工業の現状を知ったことで残念がっていた児童だが、日本製品の品質の高さを知ったり、新聞記事において世界の中でも賞賛されている事実を見たりすることにより、日本の工業を誇りに思う児童が出てきた。中には「将来、就職したら日本の誇りである、技術力で世界の人々に安全・安心を届けられるような人になりたい」という意見を書く児童さえでてきた。
この実践も含め、授業や日常の活動の中にNIEを取り入れて、間違いなく児童の学力は高まったと感じる。それはノートの記述ひとつとっても、しっかりとした意見を書ける児童が増えたことからもよく分かる。
毎週のスクラップでは興味をもたせるためにクイズを作らせたが、それも児童の楽しみにつながったようで、継続できるきっかけとなった。
課題としては継続するためには興味関心を引かなくてはならず、絶えず工夫を続けなくてはならないことである。一学級だけの実践で終わらず、学年や学校規模で進められるとより効果が高いと思うが、新聞の量や家庭の状況など、条件的に難しいこともある事があげられる。
実践者名:大田区立入新井第一小学校 山家 哲雄