実践指定校実践例 2014年度

新聞に慣れ親しむ生徒を育てるための実践

糸島市立前原東中学校(いとしましりつまえばるひがしちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 歴史
学年 中学 1年
東アジアの中の倭(日本)
古墳時代に、鉄と前方後円墳が広まった理由を当時の東アジアやヤマト王権の関係などをふまえ説明することができる。
鉄と前方後円墳が広まった理由について、身近な地域の遺跡に関する新聞記事を基に当時の東アジアやヤマト王権などの関係をふまえ根拠をもって説明することができる。
新聞活用学習

(1)稲作による変化・・・・・・・1時間(2)ムラがまとまりクニへ・・・・1時間(3)鉄から見えるヤマト王権・・・1時間(本時)身近な地域の遺跡に関する新聞を活用

第3時

1鉄と古墳の新聞記事をみて、本時のめあてを確認する。
2当時の権力者がどのようにして富を手に入れようとしたのか考える。3身近な地域の新聞記事から当時の支配者たちは、どのようにして鉄を入手したのか考え、ワークシートに書く。4身近な地域の新聞記事から前方後円墳は、どのようにして広まったのか考え、ワークシートに書く。5鉄と前方後円墳が広まった理由についてまとめたことを交流し、付加修正する。

1身近な地域の遺跡の新聞記事を提示し、生産された鉄の使われ方やその価値を想像させる。2前方後円墳が広まった理由について新聞記事のリード文や写真に着目させる。3新聞記事を基に当時の東アジアやヤマト王権などの関係について考えさせる。

身近な遺跡に関する新聞の記事では、リードや写真に興味・関心をもち、その内容を読み取っていた。難しい文章表現もあったが、わかる漢字や言葉を探し、意味を理解しようと努めた。新聞記事の内容を根拠にして、古墳時代に鉄と前方後円墳が広まった理由を考え、説明していた。

「成果」・授業に新聞を活用することで、新聞に興味・関心をもつようになり、記事の内容に意見をもつことができるようになった。・新聞を活用した授業の実践は、生徒の思考力、判断力、表現力を深める手立てとしては、有効であった。「課題」・難しい用語が多く、語句や文意をとらえるのに時間がかかった。・新聞記事を学習場面のどこで活用すれば、効果的であるのかを考え、学習の場と時間の設定の位置づけをしていく必要がある。

実践者名:糸島市立前原東中学校 吉井 一