実践指定校実践例 2014年度
学校全体で取り組むNIE
宇城市立青海小学校(うきしりつせいかいしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 国語 、書写 、社会 、算数 、理科 、生活 、音楽 、図画工作 、家庭 、保健体育 、道徳 、総合学習 、特別活動 、その他(業前、業間の時間) |
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学年 | 小学 1年 、2年 、3年 、4年 、5年 、6年 |
NIEタイム |
「新聞を学ぶ」「新聞に学ぶ」「新聞で学ぶ」を合い言葉に、自ら学び、自ら考え、よりよく問題を解決する力の育成 |
「新聞」は、あくまでも補助的なツールであり、学習指導の主教材は教科書である。そこで、本校での共通理解として「新聞」を使える場面や内容があれば、その時々に積極的に「新聞」を活用するというスタンスで取り組む。 |
五つの教育効果を期待して実践を進める。
1 教育効果(1)「自ら学ぶ態度 世の中への関心を高める」ための実践
2 教育効果(2)「読解力が向上する」ための実践
3 教育効果(3)「正しいこと・ものを見極める」ための実践
4 教育効果(4)「相互理解(コミュニケーション)を深める」ための実践
5 教育効果(5)「『夢』をもった人づくり、社会を形成する人づくりに活きる」ための実践
NIEタイムの実践 |
毎週水曜日の業間活動の時間を使って「NIEタイム」に取り組んでいる。内容としては、新聞記事を読み合って感想を交流したり、新聞記事の要約を行ったりしている。この他、4コマ漫画の題を考えたり、記事を読んで見出しを考えたり、新聞を見て同じ部首の漢字を探したりする等も行ってきた。 |
NIEタイムに活用できるよう、NIEコーナーを設置し、過去の新聞をストックするとともに、新聞閲覧台も設置し、児童がいつでも当日4紙の記事を見比べられるようにしておく。 |
どの学年も児童の発達段階に応じて、工夫した取り組みを行っている。この活動は、読解力向上のツールとして役立ち、業間の短い時間での活動になるが、児童はとても主体的かつ意欲的に取り組んでいる。NIEタイムを「好き」「どちらかといえば好き」とアンケートで答えた児童は、全校児童の9割を超える。
・新聞を活用して授業をしたり新聞への親しみがわくようになった。さらに、児童が相手や目的意識をもって意欲的に自分の思いを表現する活動を進めることができるようになった。・休み時間も児童自ら新聞を手にとり、記事を読むようになった。また学校図書館司書補との連携を図り、より中身のある新聞記事に児童が触れることができた。・社会情勢や授業内容から適宜に新聞記事を教師側から児童に提示していったことで、社会に目を向ける児童が増えてきた。
・個人差が大きく、課題を解決するのに時間を要する児童が数人いる。楽しみながら実践を行うことをねらいとしているため、新聞嫌いを作っていかないように配慮していく必要がある。・NIEだけでなく、教科・領域など全ての教育活動で、人づくりの視点の指導を進めていく必要がある。
実践者名:宇城市立青海小学校 遠山英一