実践指定校実践例 2014年度

子どもの考えの多様化を図る指導の工夫~新聞を活用した活動を通して~

福岡市立金山小学校(ふくおかしりつかなやましょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 道徳
学年 小学 6年
新聞記事から
新聞記事の内容から自分の考えをつくり,考えを交流して生活を見直す。
新聞記事のタイムリーな内容で考えさせることで,自分の考えを持たせ,多様な考えを生むことができる。
新聞活用学習

単元展開は今回は「新聞記事から」の道徳の時間の実践であるため本時のみの指導になっている。
※ 「新聞記事から」は子どもたちに考えさせたい内容が新聞に掲載された場合にのみ適宜,実践に取り組んでいる。 

本時のみ

1 学習のめあてを確認する。
 (めあて) 新聞記事からみんなの考えを交流しよう。
2 新聞記事の内容を確認する。 (教師が読む)
3 新聞記事の内容からどんなことを考えたか,自分なりの考えをまとめる。
 (1)自分の考えを整理する。
 (2)自分の考えが整理できたらプリントにまとめる。
4 交流会をする。
 ・ 新聞記事より自分の考え(伝えたいこと)をもとに記事のどの部分からどんなことがわかるか(文章・言葉・写真・図など)を提示し交流する。
5 学習のまとめを行う。
 ・ 「今日の学習で」を書き,思ったことや考えたことを発表させる。

・ 事前に新聞の内容を教師が読み,内容の選択が必要。
・ 自分の考えがまとまらない子どもには机間指導をしながら声かけをしていく。

・ 子どもたちは新聞記事から考えることができ,タイムリーな事象にふれ,身近な内容などがわかりやすく考えやすい。
・ 継続して取り組む中で「楽しい」や「また,考えたい」などの意欲が芽生えてきている。

〈成果〉
・ 2年間の継続した取り組みを行うことで,子どもたちが新聞にふれる機会が多くでき,多面的な考えを持つ子どもが増えてきた。
・ 発表も増えてきたが,プリントなどに自分の考えを書くが,枠にはみ出すほど言葉を書く子どもが増え,語彙力が上がりつつある。
〈課題〉
・ 新聞が届く量によって,子どもたちに考えさせる内容の限界がある。
・ おもに5・6年の実践だったので,来年度は全学年で取り組む実践を行っていきたい。

実践者名:福岡市立金山小学校 渡邊正信