実践指定校実践例 2014年度
社会とより広い視野でつながるためのNIE教育
原村立原中学校(はらそんりつはらちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 技術 |
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学年 | 中学 3年 |
情報に関わる技術について考えよう |
新聞記事を読むことを通して、情報技術の課題を見つけ、今後社会がより良くなるための技術のあり方や関わり方について考えることができる。 |
情報技術について、社会の出来事や様々な角度から捉えた記事を読み、比較することで、より自分の身近なものとして考えることができる。 |
情報通信ネットワークの仕組み(第1時)、コンピュータ制御の仕組みについての演習(第2~第6時)、情報伝達技術を安全に使う方法(第7時間)、情報技術の評価と活用について考える(第8時)、コンピュータ制御の演習とプログラム制作(第9~第12時)・・・合計12時間
12時間中、第8時 |
1.情報伝達技術やルールについて想起する。 |
内容としては、モラルの部分を含むが、技術・家庭科の授業として、使う側としてだけではなく、「情報技術の作り手」という視点からも考えられるようにする。 |
生徒達は、記事をもとに光と影を考えたことで、自分の身近なできごとを「~なことがあるけど、これは光(影)だよね」といった会話もしており、新聞を使うことで、社会に視野を向け、自分の経験も踏まえながら様々な角度からの意見が出すことにつながった。そして、その意見が、お互いの情報交換にもなり、考えを深めることにもつながっていった。
成果
様々なメディアがある中で新聞を使用してみて分かったのは、映像だと視覚的に、また直感的に理解できるが、活字である新聞だとより細かな情報が集約されている上、気になる部分を自分のペースで読み返して、それをもとに考えることができるということだ。実際、光とは?影とは?と何度も読み返して、自分なりの解釈を行う場面も見られた。中には、技術を使い手としてだけでなく、作り手として読み取り、意見言う生徒もいたことからもそれはいえる。
課題
授業が「技術の光と影」であったが、意見としては「影」に対するものが多く、技術のマイナスイメージが大きかった。もっと「光」に対しての考えを引き出す新聞記事を使った方が、より「技術の発展」という面でのとらえができて良かったのではないかと考えられる。
実践者名:原村立原中学校 飯野 敏行