実践指定校実践例 2014年度
新城を救え!第1回千郷中サミット~バズセッションをしよう~
新城市立千郷中学校(しんしろしりつちさとちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 国語 |
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学年 | 中学 1年 |
バズセッション(小集団学習法の一つ)を通して、グループで話題を捉えて話し合う。 |
新聞記事を基に意見をもち、グループで協力して意見交換をする。新聞記事を基に、自分の考えや立場を明らかにし、相手の反応を踏まえて発言する。 |
約1か月間、新聞記事を集めてデータベースとし、それらを自分の意見の根拠とした。 |
1時限目・中日新聞の“消滅可能性都市”に関する記事を読み、「新城市が危ない!問題」について考える。
2時限目・新聞記事を基にして、自分だけの「過疎化対策案」を考える。
3時限目・バズセッションをして、解決策を考えるめたに、バズセッションのやり方を覚える。
4時限目・身近な題材で、バズセッションの練習をする。
5時限目・バズセッションをして、意見を深め合う。
6時限目・学級で2つの「過疎化対策案」を決定し、発表練習や質問対策をする。
7時限目・第1回千郷中サミットを開催する。
1、5、7時 |
1時限目・「新城市が危ない!問題」について考えよう。 |
新聞記事を根拠として対策案を考えさせた。そのために生徒が集めた新聞記事は全員のデータベースとして、種類ごとに分け、自由に見られるように設置した。 |
新城市役所企画課の方々から、すでに実施に取り掛かっているものとほぼ同じプロジェクトも存在しているとの話もあり、生徒から思わず声が上がった。また、「新聞から他の市や新城市の様子をよく読み取り、大変現実的な対策案を提示していて驚いた。しっかりと社会のことを考えていてすばらしいです」というお言葉をいただき、生徒たちは大変満足げな顔をしていた。
新聞記事から課題を設定した話し合いにより、問題を常に意識した学習を展開することができた。また、新聞記事を根拠に使うことで、目的から逸れることなく学習を進めることができた。また、話し合いの中でも、根拠を意識し、注目した発言が増えた。
千郷中サミットという目的意識を明確にした学習は、生徒の意欲を持続させるために大変有効的であった。また、グループをスモールステップで短期間の内に学級から学年へと大きくしていくことで、生徒は同じように話し合い活動に取り組むことができた。
反省としては、話し合いの成果を明確にする手立てが必要であった。この点を明確にし、話し合いの成果が達成感や次への意欲につながるようにしていくことが、今後の課題である。
実践者名:新城市立千郷中学校 金田茂己