実践指定校実践例 2014年度

情報を読み取り、表現力の向上を目ざす新聞活用

豊橋市立吉田方小学校(とよはししりつよしだがたしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 3年
見出しをつけよう
新聞制作学習 新聞活用学習

国語「見出しをつけよう」(5時間)

国語:9月~10月

1.4月から週末の宿題を日記にし、毎回題をつける
2.新聞の仕組みを知る(1時間)
   ・どんなことが載っているか(スポーツ、テレビ番組、天気予報、4コマ漫画、事件など)
3.見出しを探そう(1時間)
   ・新聞から見出しを切り取る
4.5W1Hを見つけよう(2時間)
   ・簡単な記事から、見出し、いつ、どこで、だれが(何が)、どうしたを探して書き出す(ワークシート)
5.日記の題を新聞風に見出しにしよう(1時間)
   ・宿題で書いた日記の題を文字数を制限したり、文字の形、色、飾り等をつけたりして新聞風に変えてみる
   ・友達の見出しを見合う
6.以後の宿題の日記は、見出し風にする

4月からの日記の中で、よい題や面白い題をみんなに紹介し、題のつけ方も意識させるようにすると後期の見出しをつける活動に抵抗なく移れる。5W1Hを探す記事は、子どもが興味をもちそうなもので短めのものを探しておく。

新聞の内容を調べる活動では、グループで取り組ませ、ゲーム感覚で楽しむことができた。また、新聞をじっくり見ることのなかった児童が多く、いろいろな記事が載っていることに驚いていた。日記の見出しをつける活動では、4月から題をつけていたので、抵抗なく受け入れて、工夫した見出しを考えてくる子が多かった。

本校では、学習のまとめとして新聞を作ったり、学級新聞や広報委員会が学校新聞を作ったりなど新聞づくりが盛んである。その手始めとして、3年生から新聞を使った学習に本格的に取り組んでいる。3年生では、新聞に親しむことを目標にしているので、新聞から学ぶこの活動は簡単で取り組みやすかったと思われる。新聞に興味を示すことの少なかった児童も少しずつ新聞を見たり、まとめの新聞づくりを楽しむようになってきた。しかし、日記を見出し風にしたことで、日記の内容も5W1Hを踏まえたものが多くなり、書き出しがパターン化してしまい、生活作文としては、面白味のないものになってしまった。今後は、新聞の記事と生活作文の違いを意識させ、内容の文章表現等の指導に力を入れていきたい。

実践者名:豊橋市立吉田方小学校 林克枝