実践指定校実践例 2014年度

かかわり合いながら学び合える野田っ子の育成

田原市立野田小学校(たはらしりつのだしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 社会 、理科 、特別活動
学年 小学 5年 、6年
私たちの願いを実現する政治、土地のつくりと変化
新聞活用を通して、教科書の内容をより具体的に、そして多面的に学び合えるようにする
新聞活用学習

(1)新聞スクラップ作りとスピーチ
①週に1回、新聞スクラップを作り、朝の会でスピーチを行う。
②一つの記事を取り上げ、学級で話し合う機会を設ける。
③授業に活用できる記事を各教科で取り上げる。
(2)新聞を取り入れた授業
社会科「私たちの願いを実現する政治」
理科「土地のつくりと変化」

10時間

○社会科
税金に関する記事を取り入れて授業を行った。子どもたちは、「新聞記事を見て、増税に賛成派と反対派がいることが分かりました」「税金で教科書が作られているので大切に使いたい」と感想を書いた。
○理科
御嶽山噴火の記事を取り入れて授業を行った。子どもたちは、火山によって頂上の地形が変化したことに関心をもち、変化の様子について進んで記事を集め、まとめることができた。

政治に関する記事は、難易度の高いものも多いので、教師による支援が必要な場合がある。

新聞スクラップを通じて、新聞記事への抵抗が無くなった。
教師が与えた新聞に対しても、興味をもって読み取りができるようになった。

・新聞スクラップ
当初はスポーツ記事が多かったが、次第に「衆議院選挙」「投書」「ザビエルのミイラ」など、幅広く選ばれるようになった。社会への関心が深まり、単元に関係する記事をスクラップする子どもが増えた。
・本単元での新聞活用
子どもの思考を助ける記事を提示したことで、関心を深めたり、思考を揺さぶったりすることができた。子どものスクラップした記事だけではなく、教師の選んだ記事にも、向き合えるようになった。

実践者名:田原市立野田小学校 河邉正人