実践指定校実践例 2014年度

教科の目標を達成するための新聞活用

岡山市立吉備小学校(おかやましりつきびしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 6年
働く人に学ぼう
様々な職業で働く人の思いや願いにふれ,働くことに対する考えをもつ
新聞活用学習

(1)仕事に対するイメージマップをつくり,課題をつかむ。(1時間)
(2)世の中や学区にある仕事を調べる。(15時間)
(3)働くことの意味を考える。(2時間)
(4)自分の考えをもとに友達と意見交換する。(2時間)

第2~5時

(1)1日分の新聞から働く人を探す。
(2)ワークシートに記事を貼り付け,以下の項目を記入する。
・新聞名
・日付
・見出し
・仕事の内容
・選んだ理由
・感想
(3)1枚完成したら,小集団で情報交換し,新しいワークシートに別の職業を記入する。
(4)完成した複数のワークシートから働くことの意味を考える。

新聞は「生きた職業図鑑」である。1日分の新聞から,非常に多くの職業を見つけることができる。できるだけ,初めて知った職業をワークシートに記入させることで,仕事に対するイメージを広げたい。また,新聞だけでなく,インターネットや書籍による調べ学習も行うことで,新聞は一つの手段であり,子どもが適した方法を選択できるようにすることが大切であると考える。

子どもは文字よりも写真を手がかりに職業を探そうとする。新聞に掲載されている写真は,印象的な写真が多く,小学校の子どもが新聞を活用するには,効果的であると感じた。記事を正確に読み取ることは難しいが,カギ括弧を手がかりに,働く人の思いを読み取っていた。

新聞は教育活動の「スパイス」であると感じている。入れすぎると辛く,全く入れないとさみしい。学習指導要領に示された目標や内容と照らし合わせ,適切な単元で適切な量を活用することが大切である。本研究は,「教科の目標を達成するための新聞活用」と題したものの,第6学年を取り上げたに過ぎない。今後,学校単位でNIEを推進するためには,他学年の年間指導計画を概観しながら,系統的に実践していく必要がある。

実践者名:岡山市立吉備小学校 南 再俊