実践指定校実践例 2014年度

新聞を活用した言語力の育成

あきる野市立屋城小学校(あきるのしりつやしろしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 3年
スクラップ新聞を作ろう
新聞制作学習 新聞活用学習

総合的な学習の時間「スクラップ新聞を作ろう」10時間
第1時    スクラップ新聞の概要を知る。
第2~3時 テーマに合った記事を集める。
第4~9時 模造紙に記事を貼ったり感想を書いたりしてまとめる。
第10時  発表を通して活動を振り返る。 

第1~10時

総合的な学習の時間「スクラップ新聞を作ろう」10時間

(1)スクラップ新聞とはどのような物か作品を鑑賞。
(2~3)各班でテーマを決め、関連する記事を、班で使える道具箱に集める。
(4~9)レイアウトを考え、各自が割り振られた記事の解説を色画用紙に記入し、模造紙に貼る。
(10)ポスターセッションで発表を行う。

記事の解説を書くにあたり、以下の3つの観点を指導した。
 ①「読み手が、自分たちのメッセージを、誤解せずに受け取 
  ることができるか」
 ②「視覚的に見やすいレイアウトになっているか」
 ③「人権に配慮した作品になっているか」

新聞を通して子供たちは、自分たちが知らなかった世の中の出来事を知り、もっと調べている事象をさらに調べたくなり、自ら新聞を手に取るようになってきた。また、スクラップ新聞を作成することにより、読み手を引き付けるレイアウトを考えたり、読み手を引き込む文章の書き方を学んだりすることができた。その一方で、3年生を対象にした実践だったので、一般紙を読むことが難しいこと。スポーツや自然など身近な記事から興味を広めることが難しかった。最後に、新聞を活用して言語力を育成するのにあたり、「子供たちが主体的に取り組めるか」を忘れてはいけない。指導するのは教員でも、学習の主体は子供たちである。子供たちの発達段階を踏まえ、実情にあった学習活動を展開していくことが大切である。

実践者名:あきる野市立屋城小学校 若泉寿人