実践指定校実践例 2014年度
はがき新聞を作ろう
倉敷市立真備陵南高等学校(くらしきしりつまびりょうなんこうとうがっこう) |
教科、科目、領域 |
高校(高等専門学校を含む): 国語 |
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学年 | 高校(高等専門学校を含む) 3年 |
はがき新聞を作ろう |
修学旅行の内容をはがき新聞にまとめることで、他者に伝わる文章の書き方を身に付ける。 |
新聞記事の構成を知ることで、他者に情報を伝えやすい文章の書き方を身に付ける。また、実際の新聞を読むことで、文章の書き方の手本とする。 |
第一次…新聞を読んでイメージを掴む。
第二次…新聞記事の文章構成を知る。
第三次…記事の内容をまとめる。
第四次…はがき新聞を作成する。
全4時間 |
第一次 |
はがき新聞ははがきサイズの新聞である。書くスペースに制限があるため、事前に内容をひとつに絞らせる(記事はひとつのみ)。 |
文章を書くことに苦手意識を持っている生徒が多いが、はがきサイズという限られたスペースで、書く記事もひとつであるため、苦手意識を軽減させて取り組むことができた。また、新聞記事は事実に絞った記述がメーンである。そのため、感想を書くことが苦手な生徒でも事実に基づく記述は比較的容易に書けていた。
その反面、限られたスペース内で過不足なく他者に情報を伝えることの難しさを実感していた。
【成果】
今回の実践では新聞作成を主な活動とした。完成モデルとして新聞を提示することで、生徒も見通しを持って活動に取り組むことができた。
授業中に新聞を配布すると、生徒は授業者の予想以上に熱心に新聞を読み、生徒同士で記事の内容について話し合っている。
新聞を触媒とすることで、授業者が生徒のニーズをキャッチした授業をしやすくなると感じた。授業者、学習者の双方が教科の目標や身につけさせたい力を明確に意識するために、新聞を活用することが効果的な学びにつながる。
【課題】
家庭環境や発達段階が多様で、学習内容の照準を合わせることが難しい。新聞に慣れ親しみ、世の中の出来事に興味を持ち、自分自身と繋げて考えられるようにするために、学校で環境を整えることの重要性を感じた。
実践者名:倉敷市立真備陵南高等学校 板谷香奈