実践指定校実践例 2014年度

新聞の特徴を理解しよう(新聞探検)

福山市立至誠中学校(ふくやましりつしせいちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 3年
論理の展開に着目して読もう~新聞の社説を比較する~(光村3年)
社説を取り上げることから,新聞そのものへの関心を高め,その内容・構成・表現の特徴を理解させる。
生徒一人一人に新聞1部を持たせ,実際に開いて見ながら特徴を理解させる。
新聞活用学習

1時限目/新聞の特徴を理解しよう(新聞探検)
2時限目/新聞の社説を比較する(1)
「国語世論調査」に関する2紙の社説を,題名・主張・事実と意見・構成・語句などの観点から比較する。
3時限目/新聞の社説を比較する(2)
「彼岸に花見~花の乱」に関する2紙の社説を,見出し・リード文・本文・写真の内容・表現を比し,書き手の意図を考える。(光村1年の資料を活用) 

1時限目

新聞1部(複数紙)を配布し,ワークシートに沿って進める。
1.新聞のトリビア(興味付け)
朝刊の購読料,朝刊の発行部数,朝刊をアナウンサーが全部読む時かかる時間,新聞の下の端の穴の意味など
2.新聞探検をしよう
(1)全体を見てみよう
・どんな面があるか。
・社説を探そう。
・前日首相は何をしていたのだろう。
・「共同・AP・ロイター」とは何か。(通信社について)
・連載小説,四コマ漫画・今日の運勢を探そう。
・テレビ欄の記号(字・デ・二など)の意味。
(2)「一面」を詳しく見てみよう
・ニュース以外に何があるか。
・新聞を構成する各部の名称と役割(見出し,リード文,キャプション)
・トップ記事を見てみよう。(何のニュースか。大見出し→小見出し。リード文の5W1H)
3.まとめ~新聞についてわかったことや興味をもったこと

学校に置いてある3紙の新聞の中から一人に1部を持たせ,指示した記事を探させる。

日常的に新聞に触れる機会があまりなく,購読していない家庭もあり,新鮮な気持ちで新聞探検を楽しんでいた。どこにどんな記事があるか,どんな特徴があるかなどがわかったので,今後は新聞を読んでみようという意欲をもつ生徒もいた。

・新聞に「触れる・親しむ」経験は1年生の段階でさせておくと,その後の取り組みがスムーズにできると思う。
・家庭からも新聞を持って来させて比較させると,いろいろな発見ができるし,同じ日の新聞を比べることで,単元の「社説を比較する」という活動に結びつけやすくなるだろう。
・新聞を広げるスペースや探す時間を考えると,二人で1部にして,協力して見つけさせたりグループ対抗で競争させたりするのも盛り上がってよいと思う。

実践者名:福山市立至誠中学校 廣井早世