実践指定校実践例 2014年度

現在、どのような自動車がつくられているか、考えよう。

那須烏山市立七合小学校(なすからすやましりつななごうしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 社会
学年 小学 5年
わたしたちのくらしをささえる工業生産
これからの自動車づくりについて、新聞やパンフレットなどを利用して調べ、よりよい自動車づくりについて考えることができる。
新聞の中から、自動車の「福祉」、「安全」、「環境」に関する記事を見つけ、よりよい自動車づくりについて考えさせる。
新聞活用学習

1時限目 学習計画を立てる。
2~6時限目 自動車の生産について学習する。
7~8時限目 新聞やパンフレットなどを調べ、現在の自動車づくりについて考える。
9~10時限目 自動車工場を見学する。
11~13時限目 調べたことをまとめ、発表する。

7~8時

(1)学習課題を知る。
・新聞やパンフレットなどから、現在の自動車づくりに関係する記事を見つける。
(2)新聞の中から、自動車の「福祉」「安全」「環境」 に関係する記事を見つけ、付箋を貼る。
・「福祉」・・・黄色
・「安全」・・・ピンク
・「環境」・・・緑
(3)グループごとに調べたことをまとめ、発表する。
・どの色の付箋が多かったかを確認させ、自動車工業が現在力を入れている面について確認する。
※第8時は、インターネットを使った個人での調べ学習

(1)付箋の数を競うのではなく、なるべくたくさんの記事を見つけることができるようにさせる。
(2)付箋を貼るだけでなく、記事をよく読むようにさせる。
(3)記事の取り上げ方の違いを避けるため、どのグループにも数社の新聞から記事を探させるようにする。
(4)新聞の種類(全国紙、地方紙)による違いにも着目できるようにする。

普段、新聞を見ることが少ない児童たちだったが、記事を見つける作業には意欲的に取り組むことができていた。テレビのコマーシャルや新聞のチラシなどから「エコカー」という言葉を知っている児童が多かったが、学習を通して「エコカー」の内容についても理解することができた児童もいた。

教科書で学習したこと(安全や環境などに配慮した自動車づくりがされていること)を、新聞記事などを調べることを通して、児童が再確認することができた。新聞には自動車に関する記事の他にも、広告欄にエコカー関連や安全技術に関する情報があるため、新聞記事よりも広告欄に目がいってしまう児童が多かった。また学習した時期の新聞記事には、「福祉」に関する記事が少なかった。

実践者名:那須烏山市立七合小学校 吉川和幸