実践指定校実践例 2014年度
新聞記事への根拠ある意見の確立
浜松市立積志中学校(はままつしりつせきしちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 地理 、歴史 、公民 、特別活動 |
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学年 | 中学 1年 、3年 |
社会的事象に対し、自分の意見を持とう。 |
言語活動を充実させ、社会的事象に対しての考えを確立させる。 |
新聞記事にある自分の気になるテーマを設定し、記事を探す(1か月ぐらいは、同じテーマを追究する)。 |
1週間に1回、新聞記事をスクラップし、記事内容をまとめ、自分の意見を書く。記事内容で気になった語句などを調べる。
1週間に1回(年間20回程度) |
生徒に1冊新聞スクラップノートを作成させ、毎週一つの記事を取り上げ、内容を自分の言葉でまとめ、それに対しての自分の考えを書く。(テーマを区分した)記事に関するものを調べさせる。 |
生徒は何の記事についてまとめるかという課題設定が困難になる。生徒の多くは、社会的事象を自分の言葉でまとめるということが苦手であり、自分の意見をうまく表現できないということが特徴である。生徒には、確実に提出させることを徹底させる。 |
最初は、スクラップノートの提出が困難であった生徒が多かったが、新聞は、大人の読み物ではないということを知り、スクラップノートの作成を楽しむ生徒が増え、まとめる力が身についた。
ノートに自分の意見を記すということが出来る生徒が確実に増えた。世の中で起こっている社会的事象を生徒の多くは、インターネットやテレビのニュースなどから情報を得ることが多いが、スクラップノートを作成したクラスは、作成していないクラスと比較すると、新聞から社会的事象を多角的に自分のペースで読み取ろうとしていた。スクラップノートを作成していないクラスの生徒の56%が、新聞を見ないということも課題であった。次年度は新聞に触れなければならないではなく、自ら新聞を手に取り社会的事象を考えられる生徒の育成をしていきたいと思う。
実践者名:浜松市立積志中学校 若原 昌史