実践指定校実践例 2014年度

活用力の向上を目指した新聞読書

千葉市立土気南中学校(ちばしりつとけみなみちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: その他(始業前の時間(朝読書の時間))
学年 中学 1年 、2年 、3年
朝の10分間を使って新聞に親しもう
新聞を読む機会を増やし、新聞に対する興味や関心を引き出す。また、生徒一人一人の思考力・判断力・表現力の向上につなげる。
毎月1週間、朝の始業前の10分間を利用して行うワークシート形式の新聞活用学習
新聞活用学習

1.朝の始業前の10分間を利用してワークシート形式の新聞を読む活動を1週間行う。
2.使用するワークシートについては情報の抽出→熟考→交流→振り返りといった思考操作から表現力や判断力へとつなげられるようにする。
3.学年ごとにワークシートを作成し、教科の垣根を越えた総合的な学習活動とする。

朝の10分間

・中学校生活の目標を立てる(朝日中学生ウィークリー4月6日から)
・あすみが丘の未来について考える(千葉日報5月9日から)
・リーダーについて考える(読売ワークシート通信から)
(読売ワークシート通信2011年2月23日・読売新聞科学・朝日新聞デジタル5月12日)
・千葉のオリジナル丼をつくろう(読売新聞6月20日から)
・日本の「農業の未来」について考えよう(千葉日報7月3日・6日)
・「税金」と「健康」について考える(読売ワークシート通信から)
・「『和紙』無形文化遺産に」と「Gunma-chan triumphs」について考える(読売ワークシート通信11月5日から)
・今年の「10大ニュース」は何だ!?(読売新聞12月2日から)
・新聞記事を書いてみよう(毎日新聞11月3日から)
・「防災は『準備』が大事」と「巨大スルメ現る」について考える(読売ワークシート通信1月14日から)
・ジャポニカ学習帳から時代を読み取る(朝日新聞12月4日から)

 今年度は初めての取り組みとなるため、新聞をあまり読んだことがない生徒の興味や関心を引き出すための課題設定を工夫した。また、記事をもとに自分の意見をもつ学習とした。単に情報を抜き出すだけでなく、背景を熟考し、自分が社会へ参加・参画するにはどうすべきかを考える協働学習とした。

 協働的な活動を中心とした課題解決型の学習としたことで、お互いの良さやアイデアを理解し合い、主体性をもって新聞を読んでいた。また、新聞に興味をもつ生徒が増え、生活の中に新聞を読む活動を定着させることができた。
実践の成果と課題

 協働的なグループ学習としたことで生徒の思考力・判断力・表現力の向上につなげることができた。また、各学年の職員が教材を作成したことで、教科の垣根を越えた総合的な学習活動を行うことができた。課題としては、継続的な取り組みや授業につなげた学習とし、生徒の資質を伸ばすための工夫が必要である。

実践者名:千葉市立土気南中学校 末田 浩