実践指定校実践例 2014年度

新聞から情報発信!My Opinion

加須市立大利根中学校(かぞしりつおおとねちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 総合学習
学年 中学 3年
総合的な学習の時間3年 新聞から情報発信
新聞から興味のある記事を切り抜き、自分の意見を交えて発信する
新聞に触れることで社会に関心をもち、身近に感じさせるとともに、記事と記事の関連を考え、自分の意見を述べることができるようにする。
新聞活用学習

(1)夏休み新聞切り抜き発表会(1時間)
(2)自分のテーマに沿った資料収集(4時間)
(3)意見交換会(1時間)
(4)記事のレイアウトおよび自分の意見(4時間)
(5)発表原稿・中間発表・原稿修正(5時間)
(6)発表会・まとめ(4時間)
全19時間

7~10/19時間目

(1)自分のテーマに沿って集めた記事の重要部分にマーカーを引き、小さな紙に自分の意見を書く。
●要約するだけでなく、記事を読んで自分が考えたことを書かせる。
(2)記事や自分の意見を書いた紙を模造紙にどのように配置するか考える。
●時系列で並べたり、意見の対比をさせたり、国別にまとめたりするなど工夫させる。
●タイトルや見出し、矢印などを効果的に使うように指導する。
(3)レイアウトができた段階で、意見交換をする。
●記事を貼る前に、互いに発表して、意見交換を行うことでよりよいものにさせる。

●個人の活動が多くなりがちなため、同じテーマの生徒同士でグループを作ったり、意見交換をこまめに行ったりするなどの工夫をした。
●どのように記事を配置したらよいかでつまずく生徒が多いため、先輩の作品やコンクール入賞作品などを見せ、参考にさせた。
●記事を並べるだけにならないように、全ての記事について自分の意見を書かせた。

(生徒の記述より)
・新聞を手にするまでは、全く知らなかったことが、調べていくうちに実は面白いものだったんだなと感じた。また、発表は自分が手にした情報をただ言うのではなく、自分の考えを「相手に伝える」ことが大切だと思った。
・いかに新聞がわかりやすくて、見やすくなるように工夫されているかがわかった。また、自分で要点を探してマーカーを引いたり、見やすく工夫したことは文章読解にも役立つと思った。

成果として、生徒の社会的事象への関心が高まった。オープンスペースに置いてある新聞にもよく目を通すようになり、話題となっているニュースについて会話する生徒が増えた。また、自分の意見を書いたり、発表したりする機会が増えたため、様々なところで自分の考えをしっかり述べられるようになった。課題としては、発表したことについて他の生徒とディスカッションするなど、意見の交流ができるようにすることが挙げられる。今年度の発表は実施学年内のみであったため、発表の場を他学年へと広げていきたい。

実践者名:加須市立大利根中学校 齋藤 千秋