実践指定校実践例 2014年度

読解力・表現力の養成を目指した新聞活用

山口県立下関南高等学校(やまぐちけんりつしものせきみなみこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 地理歴史 、家庭 、総合学習 、キャリア教育・進路指導
学年 高校(高等専門学校を含む) 1年 、2年 、3年
地理・家庭科・総合的な学習の時間などの教科指導、進路指導
新聞記事を要約して、それに対する自分の感想、意見を書くなどの学習活動を通して、要約力、読解力、論理性、表現力や主体的な学習態度を身につける。
記事の要約に重点を置くことや対話を重視した活用。
新聞活用学習

長期休業中や昼休み、放課後に地理に関する新聞記事を読み、ワークシートに記入して提出する。

夏季休業・冬季休業

(1)事前にワークシートを配布し、記事の要約、コメントの書き方、評価について説明する(2)2学期、3学期の始業日に記入したワークシートを提出する。(3)提出された原稿は進路指導室前に掲示したり、関連した単元の授業で紹介する。(4)観点別評価を行うなどして生徒にフィードバックする。

最初に文章要約についてポイントを整理しながら指導する。要約がしっかりできてから意見を考えさせる。意味が理解できていない語彙を辞書を活用しながら調べさせるなど活字に対して敏感になることや、教員との対話を通して正しい日本語によるコミュニケーションを図れるように指導した。

年度の後半になると生徒の意識に変化が見られ、積極的に取り組むようになった。また、記事の読み比べをすることで新聞の面白さを再認識したり、語彙力が向上したり、多様な考え方を発見できた生徒が多数いた。

内容的に後半、かなりレベルアップがみられ説得力のある意見論述も多くみられた。特に理系の生徒が要約の中にデータをきちんと記載するなど工夫もされていた。今後に向けては、最初の指導をきちんと行うなど段階を踏んで進めていきたい。

実践者名:山口県立下関南高等学校 松村成通