実践指定校実践例 2014年度

総合的な学習の時間での新聞作り

市川市立塩焼小学校(いちかわしりつしおやきしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 総合学習
学年 小学 4年
グリーンスクールへ行こう
新聞作りを通して、自分たちで課題を設定する力、課題を解決するために有効な手段を考える力、よりよく課題を解決する力、そして社会性、コミュニケーション能力を育てる。
班ごとに取り組みやすい壁新聞を作成することを通し、児童相互に交流を促し、多様な意見を認め合わせる。また、グリーンスクール当日まで掲示しておく。
新聞制作学習

(1)グリーンスクール当日の活動内容をもとに事前学習したい課題を見つける【2】
(2)「植物園の自然」や「アスレチックコース」など課題ごとに壁新聞を作成する班を編成する【1】
(3)班の中で記事の構成を考え、内容や最適な情報収集の方法について話し合う【2】
(4)集めた情報をもとに、見出しを考え、割り付けについて話し合う【1】
(5)壁新聞の用紙を班ごとに切り分け、それぞれ書いたものを貼り合わせる【5】
(6)班ごとに発表し、学級内で共有し団結を深める【2】

7~11時

(1)学習課題の確認 2分
【読み手にわかりやすいように、くふうして壁新聞にまとめよう】

(2)読み手にわかりやすいとは何かについて確認 5分
・本文、見出し、イラストそれぞれに読み手を意識した工夫ができることを確認する。

(3)各班の進捗状況を確認 5分

(4)自分の担当する内容について壁新聞にまとめる 28分
・本文は見やすく、誤字脱字に気をつけ、呼びかけの表現も必要に応じて入れる。
・見出しと本文はリンクし、分かりやすく興味をひくように書く。
・イラストは色を付けてカラフルにはっきりと仕上げる。

(5)完成に近づいてきた班は前で発表する
・発表を聞いた児童は工夫した点や、良さを見つけて発表する。

〇見出しを考える際は、倒置法を使ったり、友達の見出しを参考にさせたりする。
〇書き方で迷っている児童には実際に教師が書いて見せたり、友達の作品を参考にさせたりする。
〇絵や字の表現力が乏しい児童には、濃く、はっきり書くよう支援をする。
〇頑張りや、良さを言葉にして伝えられるようにする。

新聞を書くようになり、子どもたちは書くことがとても楽しくなったと話していた。イラストを入れたり、見出しを装飾したりする作業はとても楽しかったようである。また、友達と良さを認め合うことがとても嬉しい様子だった。どんな作品にも何かしらのいい点を認めることで自信を持てた児童が増えた。書き方、調べ方などの基礎の力がついてきたようにみえる。

新聞を書くために調べる学習に関しては、図書、地図、インタビュー、アンケート、インターネットなど自分が担当する内容に合わせて選択ができた。その分教師はそれぞれの調査の方法が成功するよう様々に気を配らなくてはならなかったが児童の力を育てる手段としては大いに有効だった。課題としては、作成前に班の中で話し合う時間は多かったが、作成が進んでからは熱中する子が多く、個人作業が増えてきてしまった。その中で、書き方に関しても班の中で交流しながら進めていければよかったように思う。

実践者名:市川市立塩焼小学校 石川 剛士