実践指定校実践例 2014年度

模擬投票をやってみよう

千葉県立流山おおたかの森高等学校(ちばけんりつながれやまおおたかのもりこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 公民
学年 高校(高等専門学校を含む) 3年
選挙と政治意識
18歳選挙権が議論される中で、高校生の政治・選挙への関心を高め、社会の様々な問題に主体的に関わっていけるようにする。
党の代表の公示後第一声は党の特徴をよく表しているので、参考になりわかりやすい。争点となりそうなテーマの記事を事前に用意しておく。
新聞活用学習

衆議院解散による特別授業
政治・経済(3年選択者)、地理A(1年)で実施。

1~3時間

(1)衆院選の公示後、代表の第一声を新聞を使って、班ごとに政党の主張をプリントにまとめる。
(2)争点となりそうな問題をピックアップし、新聞記事を使って政策比較表を班ごとに作成する。
(3)政策対立している部分を中心に班ごと、クラスごとに議論する。
(4)争点となりそうなテーマに関して、新聞記事で理解を深める。簡単なワークシートを用意しておく。

他、補足は社会科通信を発行し、担任に配布してもらう形をとった。
(「政治・経済」に関しては選挙制度、争点〈消費税など〉となりそうな政策など基礎的なことを1学期に学習済み)

特定の政党・団体を支持するような言動がないようにする。

模擬投票ではあるが、社会の一員として参加できるということもあり、政策比較や議論は熱心に行っていた。投票権こそないものの、生徒なりに社会に対して言いたいこと、伝えたいことがあり、それを表現できる場となり充実感がうかがえた。

新聞を使うことによって、社会とのつながりを感じながら、主体的に考えることができたと思う。ただ、解散後からの取り組みなので、定期試験前という日程では時間的に十分な学習とはいえなかった。政策内容をしっかり理解しないまま投票に臨んだ生徒が多数いたことは課題である。

実践者名:千葉県立流山おおたかの森高等学校 大塚 功祐