実践指定校実践例 2014年度
「言葉の大切さ」と思いやりを大切にした授業について
倉敷市立東中学校(くらしきしりつひがしちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 道徳 |
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学年 | 中学 1年 、2年 、3年 |
他を思いやる心 |
よりよい人間関係を構築するために,他の人々に対して思いやりの心をもって接していこうとする道徳的心情を育てる。 |
SNSを利用し、トラブルに巻き込まれた県内の事例を取り上げた記事を使用した。他人事では済まされない身近な問題として捉えさせることが、この資料の目的である。 |
主題名 他を思いやる心
内容項目2-(2)温かい人間愛の精神を深め,他の人々に対し思いやりの心をもつ。
1単位時間(全学年道徳) |
本時の資料として使用する新聞記事には,ネット上での友人関係のトラブルが取り上げられている。県内で発生した事例を身近なこととしてとらえ,グループ内で問題となることを共有したり,考察したりする場面をつくる。ネット上でのやりとりではあるが,画面の向こう側にいる相手のことを気にかけ,他者を思いやる態度を育てることを目的とした学習活動である。 |
参加的な学習…グループ内で個人の意見を発表させる。少人数グループにすることで能動的な傾聴や他者への配慮・協力・連帯の大切さを学ぶ場とする。 |
授業後の生徒の感想(抜粋)は次のとおりである。
・相手のことを考えて言葉を選び,送ること。もっと素直に話し合う。
・人が怖がる言葉は使わない。LINEばっかり使っていないで直接話し合う。まちがった使い方をすると凶器になることをよく覚えておく。
・もっと相手のことを考えて動く。面倒くさがらずにできることはする。言葉を選ぶ。互いのよいところも悪いところも認め,受け入れる、など。
本時の導入部分では,事前のアンケート調査の結果報告を新聞形式で広報委員の生徒が行った。ケータイ・スマホの所持率やケータイを使用する際の家族での取り決めについてなど,生徒の興味・関心を高めるのに有効な手段であった。また県内の事例を取り上げることで、身近な問題として認識させることができた。
NIEの実践で、新聞を読むことやつくることに抵抗感は少なくなってきたものの、実際に新聞を手にとって読む生徒は少ないと感じる。新聞を身近なものとしてとらえ、手に取り、批判的に読み解く力を、育成したいと感じた。
実践者名:倉敷市立東中学校 米林哲郎