実践指定校実践例 2014年度
みんなで築こう 人権の世紀~インターネットを悪用した人権侵害をなくそう
倉敷市立真備東中学校(くらしきしりつまきびひがしちゅうがっこう) |
教科、科目、領域 |
中学校: 総合学習 、特別活動 |
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学年 | 中学 1年 、2年 、3年 |
総合的な学習・学級活動(人権週間への取り組み) |
ネットによる人権侵害について知り、インターネット、携帯電話、スマホなどの使い方について考える。 |
新聞の記事(連載記事「ネットの闇」や携帯電話等の規制に関する記事)を読んで、携帯電話やネットの使い方について討議する。また、新聞記者の講演を聞いて、討議する。 |
1 新聞記事を読んで、学級討議をする。(1時間)
2 出た意見や疑問・質問を集約する。
3 人権集会で、新聞記者の話を聞く。(1時間)
4 学級で「ネット使用上の留意点」をまとめる。(1時間)
3時間 |
・各学級でネット使用に関するさまざまな記事(6種類)を読んで感想や気づいたことなどを書く。 |
ネット上の人権侵害になったケースや、深く考えずに行った投稿が大きなトラブルになったケースの記事や携帯電話の使用制限に関する記事など、生徒が身近にネットの問題点を考えられる記事を選ぶ。また、取材を担当した記者に直接話を聞くことで、ネットトラブルに関する知識や理解を深められるようにする。その際、記者とは予めインタビュー内容や講演内容を打ち合わせしておく。 |
新聞記事に取り上げられたネットトラブルは実感しやすかったようで、熱心に読んで討議をしていた。また、取材を担当した記者の講演を聞いて、思わぬことがトラブルになる怖さも知った。その上で、「ネット使用上の留意点」について考えたり、話し合ったりする活動に熱心に取り組んだ。出来上がった「留意点」は学級掲示して、意識づけに活用されている。
この実践を行ったことで、今まで軽く考えていたネットや携帯電話・スマホの使用には大変なリスクも伴うことを学び、自分たちで気をつけたり、管理したりすることが必要だということを意識し始めた。実際の新聞記事を使ったことで、よりリアルに問題点を捉えられた。一方で、実際に自己管理することはなかなか困難で、実効あるものにしていくためには、今後も取り組みが必要だと思われる。また、ネット使用上の問題点は時々刻々と増えており、今後、メディアリテラシーも含めてネットモラルについての取り組みも考えていく必要がある。
実践者名:倉敷市立真備東中学校 高橋 恵子