実践指定校実践例 2014年度
新聞のちがいと記事の扱いについて考えよう
大田原市立宇田川小学校(おおたわらしりつうだかわしょうがっこう) |
教科、科目、領域 |
小学校: 社会 |
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学年 | 小学 5年 |
情報は、どのように活用するの |
新聞社によって同じ記事でも取り上げ方が異なることを理解し、掲載された記事の活用のしかたについて考えることができる。 |
子どもが関心をもちそうなスポーツ記事を2紙用意(同じニュース)。子どもが親しみやすい記事の中から誤報を用意。 |
6時間扱い 1~3時 図書館情報ネットワークをもとに「情報ネットワークははどのように活用されているの」という学習問題を設定。2、3時間目において医療や公共サービス、企業などで活用されている情報ネットワークについて調べる。4時間目を研究授業の本時とし、情報を受け取る側としての上手な情報活用のあり方について考えた。5時間目は情報を送る側の立場について考え、6時間目に学習問題に対する自分の考えをまとめ、話し合った。
4時間目 |
1 本時のめあてをつかむ。~情報はどのように活用すればいいの |
1 同じニュースを扱った2紙については時間をかけ、子どもが関心をもちそうな記事を選んだ。新聞販売店に依頼し、グループ数分の新聞を用意し、実物の新聞で比較した。 |
1 同じニュースを扱った2紙については、新聞社によって取り上げ方が違うことを十分理解することができた。
2 訂正の記事については、ホテルの総料理長の記事が身近なこととはとらえられなかったらしく、さらなる記事の精選の必要性を感じた。しかし、総料理長の記事と五輪誘致の各候補都市の支持率の記事を通して、記事を正しく読みとることの大切さに気づくことができた。
1 本時の実践を通して、情報を受け取る側としての態度(新聞、メディアによって同じ記事でも扱いが違うこと、記事をもとに自分でしっかり判断することが大切であること)を育てることができた。(子どものノート記録より)
2 直接新聞の記事をもとに、学習活動を行うことは子どもにとって学習意欲を高めることに効果的なことが確認できた。今後も、ねらいに沿って、新聞を活用した学習活動に取り組んでいきたい。
3 本時をさらに成功させるためには、子どもにとって関心をもつ記事を探すことが必要である。そのためには、指導者自らが新聞を初めとした情報を常に入手し、蓄積していくことが重要である。
4 本時のねらいは、情報モラルに関わる内容であった。社会科と総合的な学習を関連付け、さらに効果的な学習方法を検討したい。
実践者名:大田原市立宇田川小学校 種村 武彦