実践指定校実践例 2014年度

新聞の資料を読み取り、自分の考えをまとめる

西予市立城川中学校(せいよしりつしろかわちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 公民
学年 中学 3年
財政と国民の福祉
日本の財政について興味・関心を高めるとともに、今の日本の財政上の課題を理解する。
新聞活用学習

財政と国民の福祉
(1)財政のはたらき
(2)国の収入を支える税と国債
(3)生活を守る働きと社会資本の整備
(4)社会保障のしくみと財源
(5)高齢社会における福祉の充実と生きがい
(6)景気の動きとその対策

(1)学習課題を確認する「今の日本の財政について考えよう」
(2)閣議決定した予算案の記事から、今の国家財政の現状を理解する。
(3)新聞記事を参考にしながら、予算案に対する自分の意見をまとめ、班で話し合う。歳入、歳出両面から考える。
(4)根拠を述べながら、班ごとに発表する。
(5)ほかの班の意見を聞き、自分の意見を結論づけ、発表する。

・新聞記事を読み、日本の財政について自分の意見を持つように伝える。
・財政の導入部分であるため、国債依存の高い日本の財政の特徴をとらえ、関心を高めさせる。

・来年度予算案という最新の資料をもとに授業を展開することができたため、生徒たちの関心が高く、自分の意見をもつことができた。
・生徒は、国家財政が国債に大きく依存している現実を知り、驚いた様子であった。
・日本はこれほどまで国債に依存して大丈夫なのだろうか。
・国の借金を減らすためには、増税も仕方ないと感じた。

(成果)
・予算案を円グラフに表わしており、税収入と公債との割合を視覚的にとらえることができ、比較しやすかった。
・この学習を通して、歳出(案)で最も割合が高いのは社会保障関係費であることが分かった。この後学習する内容にも触れることができ、意欲づけができた。
・公民的分野ではタイムリーな資料が生徒の興味・関心を引くため、新聞記事を活用することは有効であると感じた。
(課題)
・今回は大変タイムリーな話題であったため、授業に活用できたが、常にそのような記事に巡り合えるとは限らない。教師の準備、資料探しの目を養う必要を感じた。

実践者名:西予市立城川中学校 清家 真二