実践指定校実践例 2014年度

~学び合い・話し合いが深まる教育活動の充実~

下関市立長府中学校(しものせきしりつちょうふちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 特別活動
学年 中学 1年 、2年 、3年
NIEポスターをつくろう
生徒の学び合い・話し合いを深めるNIEポスターづくり活動の充実を図りたい。
自由に新聞を閲覧できる環境づくり
新聞活用学習

自分に興味のある新聞記事を探し出して、新聞記事を切り抜かせる。それを台紙に貼らせて、感想や意見などを書き込ませ、NIEポスターをつくり掲示する。主に、各クラス5名程度の文化委員と文化係の生徒が、毎月1回NIEポスターづくりと掲示を委員会活動として行っている。

1年間を通じて

文化の専門委員会や学年専門委員会において、よりよいNIEポスターづくりのための学び合いや話し合いを活発に行っている。文化祭で生徒全員によるNIEポスターのコンクールを行っている。

各クラスの廊下に掲示されたNIEポスターをクラスのものだけではなく他のクラスのものまで、学年としてしっかりと読むことを指導する。クラス全員が付箋を1枚ずつもらい、自分のクラスのNIEポスターに対して、よい点や改善点などを付箋に書き込み、そのポスターの横に貼り付ける品評会を各学期1回行い、よりよいNIEポスターづくりにつなげている。

よりよいNIEポスターづくりを通して、委員会活動の中で、学び合いや話し合いの深まりがみられ、自他を大切にする生徒の育成に結びついていると思われる。例えば、「5W1Hを使ってきちんとまとめよう」、「ある月は共通テーマを設定してみんなで取り組んでみよう」、「色合いを工夫して、わかりやすいものにしよう」、「NIEポスターを読んで、コメントを付箋に書いて張ってあげよう」というような意見が多く出てきた。

やはり馴染みやすいのか、生徒が選んでくる新聞記事は、生活、文化、社会に関するものが多かったような気がする。特に学年が下がるとその傾向が強いようであった。学年が上がるにつれて、ちらほらと政治や経済、国際情勢といったものが見られてくる。記事の軽重を言っているのではないが、もっと難しい記事にも取り組んでもらいたいと思った。また、新聞記事をしっかりと読み込み、よく考えてしっかりとした感想を書く生徒がいる反面、さっと新聞記事に目を通しただけでポスター書く生徒も見られたので、NIE担当教員が指導することも多かった。

実践者名:下関市立長府中学校 校長 藤永 悦朗