実践指定校実践例 2014年度

目で見て読んで理解する「N EYE E」

日南市立鵜戸中学校(にちなんしりつうどちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: その他(朝の読書の時間)
学年 中学 1年 、2年 、3年
相愛リーディングで取り組む朝のNIE
「読む」「書く」「話す」「聞く」力の育成
一人あたり少なくとも一部の新聞を用意する。
新聞活用学習

(1)毎週金曜日の朝の読書の時間を「NIE」活動にあてる。(7:55~8:15)
(2)20分間で新聞を読み、関心のある記事をファイリングする。
(3)ファイリングした記事の中から1つを選び、ワークシートに記入する。

7:55~8:15 昼休み、放課後、週末課題

(1)新聞を読んで、関心のある記事をファイリングする。
(2)ファイリングした記事の中から1つを選び、スクラップノートの左側に添付する。
(3)記事を読みながら、スクラップノートの右側のワークシートに記入する。
(4)記入したワークシートを提出する。
(5)各学級でワークシートをもとにしたスピーチを行う。

・難解語句については、辞書で調べさせ文章全体を把握させる。
・朝の時間に終わらない場合は、昼休みや放課後を利用したり、週末課題で取り組ませたりする。
・月曜日には全員提出させ、全職員で添削する。その際、声かけやアドバイスをすることで意識の高揚を図る。

 短い時間で、文章を理解できるようになったと答える生徒が増えた。また、自分の考えを具体例を挙げながら書く力もついてきた。それとともに、書くことに対する抵抗感がなくなってきた。

 記事を読み取る時間や、自分の考えを書く段階で能力の差が出やすいので、一斉指導の難しさを感じた。しかし、徐々にではあるが短時間でワークシートを完成できるようになったのは、取り組みの成果であった。また、学級担任以外の職員も、生徒のワークシートを添削できたことは、活動への意欲付けとなった。
 生徒だけではなく、新聞に目を通す職員が日に日に増えたこともよかった。教科指導のみならず、学校の教育活動のさまざまな場面で活用しようという気運が高まった。

実践者名:日南市立鵜戸中学校 中岡 千佳子