実践指定校実践例 2014年度

「北高ニュースタイム」

八尾市立北高安小学校(やおしりつきたたかやすしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語 、生活 、総合学習 、特別活動
学年 小学 1年 、2年 、3年 、4年 、5年 、6年
特になし
「読解力」「書く力」の向上を目指して
新聞制作学習 新聞活用学習

全学年 新聞ワークシート実施 年間8回
全学年 スクラップ記事 年間5回+クラス活動にて随時
全学年 スクラップ記事の紹介 2学期よりクラス活動にて随時
1-6年、2-5年のスクラップ記事を通した交流 年間2回(☆下記にて報告)

1時間(+準備に要した時間) ※年間2回

全学年でスクラップ記事に取り組むことにしたが、低学年には難しいため、5・6年が前もって記事を選び、それを低学年に向けて説明し、一緒にスクラップ記事の作業をするという異学年交流を行った。

高学年の中にも説明に自信のない児童がいるので、高学年は2人ずつペアにして準備を進め、そのペアに低学年の人数を振り分けて活動を行った。また、1学期の取り組み時には、まだNIE実践指定校の新聞配達が始まっていなかったため、全員に新聞が割り当てられるよう、読売新聞を児童数取り寄せ活用した。

小規模校のため普段よりお互い交流のある児童が多く、どの子も楽しんで取り組んでいた。また、新聞の言葉には低学年にとって難しいものも多く、高学年の児童は、事前に説明に使う言葉を吟味している様子もうかがえた。実際に説明する場面では、「地震のときどうする?」の記事を説明する際、身ぶり手ぶりで図書室の本棚が倒れてくる様子を説明したり、記事に出てくる地名の場所を地図を用いて説明したりするなど、工夫していた。

高学年にもなると、小さいころから新聞に親しんでいない児童は、新聞に興味がわきにくい場合があるが、新聞を交流の材料として使うことで、高学年だからこそ低学年に教えてあげられるという自己有用感を刺激することができ、結果、新聞にも興味を持ち始めた児童がいた。低学年は、まだまだ素直で、お兄ちゃんお姉ちゃんが教えてくれるからと、一生懸命に説明を聞き、その後のスクラップ記事も低学年の出来る範囲で意欲的に取り組んでいた。今年度の取り組みを受けて、特に低学年の中に「新聞」を位置づけることが出来たのが、成果だと感じている。

実践者名:八尾市立北高安小学校 林 陽子