実践指定校実践例 2014年度

ワークシート通信を作ってみよう

門真市立門真はすはな中学校(かどましりつかどまはすはなちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 2年
内容や要旨を正確にとらえて、知識や体験と関連づけて自分の考えをもつ
選んだ新聞記事をもとにワークシートを作成し、自分の考えをもつ
大事件や好きなことに偏らず、今まで学習したことにつながる記事を広く探し求め、それに関する問題を作って学習を深める。
新聞活用学習

1時間目・・・新聞からワークシート作りにふさわしい記事を選ぶ
2時間目・・・記事の内容を読み取り、問題を作成する

1~2時間

(1)記事選び
 新聞(朝刊一日分)から、ワークシートを作るのにふさわしい記事を探し出して切り抜く。記事の大きさは、A4用紙の3分の2以下とし、40行以上の解説文がついていること。
 切り抜いた記事は、見やすいようレイアウトを考えて貼り付ける。
(2)問題作り
 内容の読み取りだけでなく、意見交流もできるような問題を3問以上つける。1つは、文章中から答えを抜き出すことの出来るもの。1つは、文章中の言葉を使ってまとめるもの。1つは、「自分ならどうするか」を問うもの。
 最後に、裏面に解答例を書いておく。

(1)記事選びでは、1クラスに1ヶ月分ずつ、また同じ日の新聞5紙を1班ずつにわりあて、なるべくひろくたくさんの記事が採用されるようにした。
(2)問題作りでは、読解の苦手な生徒にも取り組みやすいよう、抜き出しや選択式から記述式まで段階的に問題をつけるようにした。1年時から朝学習でワークシート通信を活用し、慣れさせておいた。

 相変わらずお気に入りを探し続ける者もいたが、大半の生徒は20~30分で選ぶことが出来た。内容も、大事件やスポーツ関連に偏らず、各地の小さな取り組みや人物の紹介と行ったものが多数選ばれた。今までのようにめんどくさいと訴えるものは皆無となり、感想を言い合ったり記事の内容を教え合ったりしていた。誰がどんな記事を選んだかは、生徒達にとって大きな関心事で、このワークシートを使う日を楽しみにしている。

 選ばれた記事や問題の作り方から、今までの教科学習・総合学習などで学んできたことがどんなふうに理解されたか、どんなふうに心に残っているかを知ることが出来た。そのときだけではなく、学習につながりやひろがりを持たせられたのはよかったと思う。学んだことをふりかえる良い機会にもなるだろう。
 ただ、1学年一斉に実施したため、新聞の即時性は生かせなかった。・やはりニュースはそのときすぐにが重要である。ため込まずにその都度ワークシート化出来るよう計画していきたいと思う。

実践者名:門真市立門真はすはな中学校 山下美智代