実践指定校実践例 2014年度

言語活動の充実を目指して

宇都宮市立一条中学校(うつのみやしりついちじょうちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 総合学習
学年 中学 2年
「いっしょに読もう!新聞コンクール」に応募しよう
新聞を活用することによって、思考力・判断力・表現力を育て言語活動の充実を図る。
新聞記事を熟読させ、自分の意見・考えをもたせるとともに、記事内容について友人・家族と話し合いをさせ、自分の意見・考えをより深化させる。
新聞活用学習

1時間目 新聞記事の選択・「自分の意見・感想」の記入
2時間目 「自分の意見・感想」をもとにした話し合い活動
3時間目 「家族・友人の意見」「意見を聞いた後の自分の意見・感想」の記入(夏休みの課題)

1~3時

1 総合的な学習の時間
(1)新聞の重要性について  
(2)「いっしょに読もう!新聞コンクール」への応募について
(3)生徒各自準備した新聞から、新聞記事を選択する。
(4)「自分の意見・感想」を記入する。
2 総合的な学習の時間
(1)「自分の意見・感想」をもとにした話し合い活動
(2)友人の意見をまとめる。
3 夏休みの課題
(1)自分の選んだ新聞記事について、家族と話し合う。
(2)「家族・友人の意見」「意見を聞いた後の自分の意見・感想」を記入する。

1 この授業をより効果的にするために、事前に各教科・学級活動・総合的な学習の時間で、できるだけ多く新聞記事を利用した授業を行う。
2 新聞を取っていない家庭もあり、学校でできるだけ多くストックし、必要な生徒に配布できるようにした。 
3 新聞を見るとき、生徒の多くがスポーツの結果に注目してしまうことが予想され、単なるスポーツの結果の記事は選択しないように、前もって指示した。 

活動当初、新聞に関心のない生徒が多く、新聞を読んでみてもどの記事を選んだらよいのか迷う生徒もみられたが、活動を進めるうちに新聞に対する興味関心が高まり、ニュースに対して前向きに考えられるようになった。またその考えをもとにして周りの友人たちと、様々な視点から話し合いを進めることができるようになった。

本校の生徒は、自分で考えたことを適切に判断しそれを表現することが苦手である。今回は、新聞のニュースから自分の意見・感想をもち、その考えについて家族や友人たちと話し合い、それを文章で表現する活動を行ってきた。この言語活動によって、生徒たちのコミュニケーション能力を高める契機となったと思う。一朝一夕にこの能力の養成は難しいが、このようなNIE活動を継続させることによって、徐々に言語活動の能力を高めていきたい。

実践者名:宇都宮市立一条中学校 佐藤 光弘