実践指定校実践例 2014年度

グローバル・アイ(新聞を読み解き、感想を言ったり意見を書いたりする)活動の実践

裾野市立深良中学校(すそのしりつふからちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 国語 、地理 、歴史 、公民 、総合学習 、その他(朝の読書タイム)
学年 中学 1年 、2年 、3年
今、どんな社会を生きているのか
「今どんな社会を生きているのか」を問い、生徒に世界を変えていく力を育むことや言語活動の充実をめざしている。
毎日、朝の10分間読書に替えて、生徒はA4紙にプリントされた新聞記事を読み、感想を述べあったり、個人の考えを記述したりする。
新聞活用学習 新聞機能学習

特に単元展開はありません。

毎日、朝の10分間(8:00-8:10)

・月曜日から金曜日の朝8:00~8:10の時間に実施する。
・全校一斉にA4紙にプリントされた新聞記事を読む。
・新聞記事は輪番制で職員が選び、印刷する。
・月曜日、木曜日は新聞記事を読んだ後、自分の考えを記述する活動を行う。
・火曜日、水曜日、金曜日は感想を述べあう活動を行う。
・自分の考えを記述したプリントは互いに共有できるように廊下に掲示する。

・新方式の導入
一つの記事を3日間にかけて(朝の10分間を3日)扱う新方式のグローバル・アイを導入した。配付資料もA4紙からA3紙に変更し、1日目は80字以内で記事を要約する。2日目は記事の感想を書く。3日目は班内で感想を述べ合い意見交換をしたあと仲間の用紙にコメントを書くという方式をとった。

・世界の出来事に興味をもつようになり、ニュースをよく見るようになった。・学校で読んだことを親と話したり、テレビで同じことを見たりするのがうれしい。・時々友人と自然に政治や経済のことを話すようになった。・いろいろな種類の新聞を読むことで、自分の意見がもて始めてきた。・前よりも他人の意見を聞けて、よりいろいろな角度からものを見るようになった。等の意見があがってきている。

生徒が新聞記事を読んだり、ニュースに触れたりする機会が確実に増え、世の中の動きや社会に対しての関心が高まったと思われる。また、このグローバル・アイ活動が生徒会活動ともリンクし、持続可能な社会の実現に向けてのエコ活動などが実践された。今後はより深い読み取り、思考につなげ、自分の考えをしっかりと述べられる生徒にしていきたい。また、授業での新聞活用はまだまだ不十分であり、グローバル・アイとリンクさせてより啓発していきたいと考える。

実践者名:裾野市立深良中学校 長谷川敏和