実践指定校実践例 2014年度

新聞を用いたステップアップレポート

愛媛県立吉田高等学校(えひめけんりつよしだこうとうがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): 公民
学年 高校(高等専門学校を含む) 3年
新聞を用いたレポートを作成し発表する。
レポート作成を通じた言語活動の充実化により、資料活用の技能・思考力・判断力・表現力を高める。
記事に対する意見として、「共感」「納得」「違和感」「反論」「付け足し」「その他」から種類を選択させる。
新聞制作学習 新聞活用学習

ステップ1  1学期に計3回のミニレポート 
ステップ2  2学期に計2回のレポート
ステップ3  2学期に1回のレポート
ステップ4  3学期に1回のレポート

通年

・ステップ1
 授業で発行しているニュースレター「YoshikoTimes」の記事から好きな記事を選び意見をまとめる。
・ステップ2
 購読している新聞から好きな記事を選び意見をまとめる。
・ステップ3
 自分が興味・関心があるニュースを新聞風にまとめる。
・ステップ4
 ステップ3の要領で一人1記事を作成し、クラス全体で6面の新聞にまとめる。

・ステップ1及びステップ2
 記事に対する意見として、「共感」「納得」「違和感」「反論」「付け足し」「その他」から種類を選択させる。
・ステップ3
 カラー化したり、グラフや表などをオリジナルに作成したりすると高評価とした。
・ステップ4
 「総合」「政治」「経済」「スポーツ」「地方」「編集後記」の6面で構成。きれいに収まるようレイアウトを工夫させる。

 年度当初からニュースレターを発行し続けた(週2回程度、計56号発行)ため、生徒たちの時事問題への関心は高まっており、日ごろからニュースの話題を口にする生徒が増えてきた。レポート課題にも前向きに取り組む生徒がほとんどであった。
 また、レポート作成(特に3,4回目)を通じて、読みやすいように簡潔に表現することの難しさを再認識した生徒が多く、良い経験ができたと感じている生徒が多かった。

<アンケート結果から>
①時事問題への関心が高まった生徒が多く見られた。
②今後も日常的に新聞を読みたいという生徒が増加した。
<提出されたレポートから>
レポートの回数を経るごとに、次第に批判的かつ鋭い意見を書く生徒が増えてきた。また、1年をかけて取り組み、無理のないペースで実施できたことが、生徒たちにNIEを定着させることにつながったと思われる。毎日少しずつ継続的に取り組むことが、NIEを実践していくうえで最も重要であると考えている。

実践者名:愛媛県立吉田高等学校 平井 慎太郎