実践指定校実践例 2014年度

新聞活用で「言語活動の充実」を!

妹背牛町立妹背牛小学校(もせうしちょうりつもせうししょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: その他(地域活動)
学年 小学 2年
地域活動での活用
情報収集と情報発信の力の育成
スクラップ新聞づくり
新聞制作学習 新聞活用学習

 新聞掲示,授業活用,地域活動活用

6時間

 1 実践事例1 新聞掲示 児童玄関のホールに設置したNIEコーナーでは,子供たちが日常的に新聞を手に取ることができるようにしていた。
 2 実践事例2 授業での新聞活用 国語教科書にある新聞教材を用いるだけでなく,実際の新聞をスクラップして活用している。このような活動を授業で行うと思考力・判断力・表現力等を育成できる。更に,家庭学習ノートに新聞をスクラップし,それに対する記述をさせれば表現力も育成できる。
 3 実践事例3 地域のボランティア国語塾での新聞活用 学級担任だった平成17年4月から保護者・児童・地域の方に呼び掛けてボランティア国語塾を行っている。現在は月1回,18時30分から1時間30分で行っている。
 ① スクラップ新聞づくり 題材を決めさせる。食べ物や宇宙やスポーツなどである。いくつかの記事を切り取らせ,それを台紙の上で並べて,配置を工夫させる。割り付けである。どのように割り付けるかを考えさせ,決めさせてから,のり付けさせる。構成能力が育つ。割り付けが決まってから記事をのり付けさせ,見出しを書かせる。
 ② 新聞への投稿 新聞への投稿も文章を書く動機になるので,次年度も取り組ませたい。300字くらいを書くと,投稿できる。掲載前に本人や保護者へ連絡して,許諾を得ることができる。
 ③ 新聞づくり 枠の紙を渡し,その枠で新聞を書く練習をさせた。

  個人新聞,家庭新聞,学級新聞など新聞は多様である。私は校長室通信を保護者へ発行している。これも一つの新聞である(『妹背牛小学校校長室通信』で検索できる)。
 冬休み前に指導した新聞づくりを活用し,冬休みの自由研究で小学2年生が模造紙2枚くらいの新聞を作成してきた。自由研究でも,役立つ言語活動である。

 とても喜んで取り組んでいた。新聞を読む機会が少ない小学生でも,少しずつ手にしていた。身近に新聞がある環境づくりが新聞を好きにさせる第一歩である。吹き出しを書かせたり,イラストを描かせたりして,記事を紹介させると楽しんで取り組んでいた。

 新聞による情報収集,そして,学びの情報発信はこれから求められる能動的な学習(アクティブ・ラーニング)でも,有効である。ぜひ,スクラップによる情報収集や新聞作成による情報発信をこれからも経験させたい。今後は全学級で新聞を活用する授業づくり,学校づくりを目指したい。
 課題としては,低・中・高・中学校へと,新聞づくりをどのように系統的な発達をさせるかである。さらに,研究し続ける。

実践者名:妹背牛町立妹背牛小学校 柳谷直明