実践指定校実践例 2014年度

「五重塔新聞」をつくろう!

長岡市立寺泊中学校(ながおかしりつてらどまりちゅうがっこう)

教科、科目、領域

中学校: 国語
学年 中学 2年
「五重塔はなぜ倒れないか」
新聞の書き方の特徴を活用し、見やすく分かりやすい新聞を制作させる
新聞制作学習

(1) 課題解決学習で要旨を捉える(6.5時間)
(2)「五重塔新聞」制作(3時間)

全3時間

(1) 新聞の特徴(見出し、小見出し、頭括式の記述)を理解させ、その特徴を活用して、「五重塔はなぜ倒れないか」の内容をもとに五重塔の倒れない秘密を分かりやすく伝えるとともに、自分の意見を述べるよう指示する(0.5時間)
(2) ペア学習形態で執筆させるとともに、適宜、助言・例示をする(2時間)
(3) 作品を評価し、最優秀作品を印刷して全員配布。五重塔の倒れない秘密について再認識させた(0.5時間)

生徒執筆中は「誤解を解消させること」「作品を見やすく分かりやすくさせること」の2点を留意して個別対応に当たった。

執筆し始めて間もなく、図の使用を求める声が生徒から上がったので、これを可とした。ペア学習形態にしたことで、二人で協力して順調に制作を進められたペア(が多かったが)と、そうでないペアが生じた。うまくいっていないペアには、具体的にどう協力し合って制作すればいいかを助言した。

この学習活動の後すぐに定期テストがあったが、「五重塔はなぜ倒れないか」に関わる出題箇所の正答率は高かった。「五重塔新聞」制作が出力型学習活動としての機能を発揮して理解定着に大きく寄与したため、と考える。一方で、インターネット利用を学習活動中に望む意見が生徒から出た。授業者は‘新聞’に固執するあまり、これを許可しなかったが、生徒自身の学習の広がり、より深い知見を得るには、インターネットを利用し、教材本文以外からも調べ学習ができるようにすべきだったのではないか、と反省している。

実践者名:長岡市立寺泊中学校 広瀬 悟