実践指定校実践例 2014年度

生き物の身の守り方ブックを作ろう。

新潟市立大通小学校(にいがたしりつおおどおりしょうがっこう)

教科、科目、領域

小学校: 国語
学年 小学 1年
どうやってみをまもるのかな
新聞記事から見付けた生き物について,身の守り方を調べ,その生き物の身の守り方を説明する文を書くことができる。
新聞記事を活用することにより,多くの生き物の存在を知り,興味をもって生き物の身の守り方を調べたり,文章にまとめたりする。
新聞活用学習

1時限目 全文を通読し,どのような動物がでてきたのかとらえる。
2時限目 文章全体を四つのまとまりに分けてとらえる。
3時限目 「やまあらし」の身の守り方を正しく読む。
4時限目 「あるまじろ」の身の守り方を正しく読む。
5時限目 「すかんく」の身の守り方を正しく読む。
6時限目 他の動物の身の守り方を,説明する文を書く。
7時限目 新聞記事から生き物を選び,身の守り方を図書資料で調べる。
8時限目 新聞記事から選んだ生き物の身の守り方を説明する。
9時限目 説明文を発表する。

7・8時限目

(1)新聞から生き物の記事を見付ける。
(2)自分が新聞で見付けた生き物の身の守り方を,図書資料で調べる。(7時限目)
(3)自分が新聞で見付けた生き物の身の守り方をまとめる。(8時限目)
(4)似たような身の守り方をする児童でグループを作り,ミニタイトルを考え「新聞で見付けた生き物の身の守り方ブック」を作る。【協同学習】(8時限目)

・1年生は,新聞記事の写真部分には興味を示すが,記事に書かれている内容を読み取ることが難しい。そこで,新聞に親しませるために,9月から新聞記事で興味のある写真を見付けて切り抜き,気付いたことを書く活動を継続してきた。
・今回の実践では,「新聞で見付けた生き物の身の守り方ブック」を作ることを単元を貫く言語活動のゴールとして設定している。そのため,長期間にわたって,生き物に関する新聞記事を収集した。

・今回の実践を通して,1年生児童でも,新聞を身近に感じ,進んで読もうとする態度を育てることができた。当校では,子ども新聞を継続購入しているが,進んで新聞を読んでいる1年生児童が多い。
・完成した「新聞で見付けた生き物の守り方ブック」は図書室に置き,誰でも見られるようにしてある。他の学年の児童が手にとって読むことも多く,新聞記事への興味を深めることができた。

・新聞記事に登場する生き物は,話題性があったり,時事と関連したりしている生き物が多い。新聞を活用することを通して,児童は普段知ることができない多くの生き物の存在を知ることができ,興味をもって生き物の身の守り方を調べたり,文章にまとめたりすることができた。
・新聞には,児童が興味をもつような多くの内容が掲載されている。小学校低学年の段階から,積極的に新聞記事を活用することにより,新聞に興味をもつだけでなく,文章を読んだり,書いたりすることに対する関心を高めることができた。
・今回の実践では,新聞記事の写真の活用が中心であったが,1年生であっても,記事の内容まで読み取ろうとしている児童も見られた。記事の内容を活用することも可能であり,記事の内容まで目を向けるような課題の設定が必要であった。

実践者名:新潟市立大通小学校 高島和子