実践指定校実践例 2014年度

新聞を活用し、職業について自分の考えを深めよう

新潟県立江南高等特別支援学校(にいがたけんりつこうなんこうとうとくべつしえんがっこう)

教科、科目、領域

高校(高等専門学校を含む): その他(職業教養)
学年
職業について理解する。
いろいろな職業を知り、職業に対する自分の考えを深め、自分の進路を考えることができる。
新聞活用学習

(1)いろいろな職種を理解しよう。(2時間) (2)職業に関する新聞記事を理解し、仕事について話し合おう。(2時間)

4時間

(1)いろいろな職業を理解しよう。(2時間)○「流通」「介護」「清掃」「接客」「事務」「製造」等の職業を知る。○身近な人にインタビューをして、仕事内容、適性、やりがい等をまとめる。(2)職業に関する新聞記事を理解し、職業について話し合おう。(2時間)○新聞記事の理解・「農業」に関する新聞記事を読む。・「だれが」「いつ」「どこで」「何をした」に注意しながら記事内容を要約する。○テーマについてグループ内の話し合い・「仕事内容」「適性」「困難」「やりがい」「目標」をテーマとする。・各グループ、一つのテーマについて話し合う。・付箋に自分の考えを書き込みながら、自分の考えを伝える。・話し合った内容をまとめる。○グループ発表・グループで話し合った内容を発表する。・本時の学習内容を振り返る。

・記事内容を読み取りやすくするため、「だれが」「いつ」「どこで」「何をした」という読み取りのポイントを示し、確認する。・話し合いで、発言しやすいように付箋に自分の考えを書き込んでおく。

企業就労を目指している学級での授業ということで、職業に関する新聞記事について、真剣に読んでいる姿が見られた。また、記事の中には、「仕事のやりがい」や「これからの目標」等の記載もあり、これからの職場実習に生かしていきたい等の感想も聞かれた。

新聞記事には、仕事のやりがいや生き方等、生徒の考えを深める題材が豊富である。この実践では企業就労を目指している生徒を中心に行い、それらの生徒は、新聞等から情報を収集し、それを就労や生活に生かしていく力が必要になってくる。この実践を通して、農業に従事している人の「仕事内容」や「困難」、「やりがい」等を理解し、「仕事のやりがい」等のテーマを基に、グループで話し合い、仕事に対する自分の考えを深めることができた。中には、新聞記事を読むための読解力が不十分であったり、新聞の漢字が分からない生徒も少なくない。読解力を身に付けるための基本的な学習や読めない漢字を調べながら読み進めていく方法を身に付けていくことが課題となる。

実践者名:新潟県立江南高等特別支援学校 増田 智吉